D'LLERSが初出場初優勝！社会人軟式⚾高松宮賜杯（1部）千葉県大会・最終日

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高松宮賜杯（1部）千葉県大会は本日最終日。印西市の松山下公園野球場で準決勝、決勝が行われ、流山支部のD'LLERS（ダラーズ）が初出場初優勝を成し遂げました！

今大会は1回戦から登場。全5試合を無失点！2回戦で元NPB選手を多数要するトラバースに勝利すると、その後も千葉日野自動車、プレイボーイズ、戸張Beaversと全国大会出場経験を持つチームを次々と撃破！

堅い守りと足を絡めたそつのない攻撃へ頂点へと駆け上がりました！

例年ですと高松宮賜杯は県大会のあと関東大会へ進むのですが、持ち回りで行われる関東大会が今年千葉県開催のため、千葉のチームは推薦で全国大会へ進めるそうです！

県大会での勢いそのままに、全国大会でも暴れてほしいです！

▽準決勝　D'LLERS vs プレイボーイズ

プ　000 000 0｜0
D　 102 010 X｜4

D'LLERSが深澤投手、渡辺投手が強打のプレイボーイズ相手に1安打完封リレーで決勝進出を決めました。

5回無失点のD'LLERS・深澤投手

1回裏、四死球と安打で満塁の好機に渡辺選手が先制打。四球で出塁した先頭の高橋竜哉選手は自慢の足で二盗、三盗と相手を揺さぶります。

三盗を決めたD'LLERS・高橋竜哉選手

3回裏の追加点も四球と盗塁から。深澤投手が自ら適時打を放つと、先制打の渡辺選手が逆風を切り裂き右中間へ二塁打！一気に3-0とリードを広げます。

2打席連続で適時打を放ったD'LLERS・渡辺選手！

貴重な追加点となった5回裏は矢部選手の三塁打から。足に絡めた攻撃に、長打も飛び出し快勝です！

プレイボーイズの出塁は内野安打1本と四球1つのみ。今日はとても風が強く、フライアウトが多かったのは非常にもったいなかったです。

村山大介選手兼任監督が、しきりに「焦るな」と声をかけ、鼓舞しつづけましたがいいところなく準決勝敗退です。

失点し、視線を落とすプレイボーイズ・山口投手

プレイボーイズ・村山大貴選手が内野安打で出塁

試合後、村山大介監督（右から3人目）は時間をかけてミーティングをされていました

▽準決勝　戸張Beavers vs 笹川ホークス

笹　000 000 0｜0
戸　100 010 X｜2

戸張Beavers・長谷川祐介投手（登録は内野手）がノーヒットノーラン達成！

四死球４、失策１と決して楽な投球ではありませんでしたが、走者を背負っても慌てることなく投げ切りました。

攻撃では1回裏、四球にボーク、暴投で得た1死三塁の好機に長谷川拓真選手が犠飛。無安打で先制します。

2回以降も毎回走者を出しながらなかなか追加点が奪えず。ようやく5回裏、またも得点は相手のミスでした。

5回裏、暴投で宮川選手（右）が生還し追加点！

2安打の戸張Beavers・関選手。好打者です！

攻撃面ではツキもありましたが、なにより長谷川祐介投手の投球が素晴らしかったです！

戸張Beavers・長谷川祐介投手（右）は投げ切っていい笑顔！

ノーヒットノーランを示すスコアボード（今大会は7回制）

この試合は双方に四死球やミスが目立ちました。
笹川ホークスの失点は全て四球と失策が絡んでいたので、雨も降りだしましたし、難しいところもあったかと思いますが残念でした。

5回途中から登板の笹川ホークス・岡野賢投手は一人の走者も許さず！

5回表2死二、三塁の好機で凡退した笹川ホークス・高塚選手（右）は苦笑い。相手に「いい打者だそ」としきりに警戒されてました

▽決勝　戸張Beavers vs D'LLERS

戸　000 000 0｜0
D　 000 002 X｜2

D'LLERSが競り勝ち、初優勝！

序盤は互いに我慢の展開。先にチャンスを得たのは戸張Beaversでした。

4回表、1死から金井投手、高橋選手の連打で一、三塁。佐々木選手の中飛が良い当たりだったので判断が難しく、タッチアップできず。2死となって盗塁で二、三塁にしますが、後続が続かず。

5回にも相手のふたつの失策と犠打で1死三塁を作りますが、エンドラン空振りで三走タッチアウト。

エンドラン空振りの場面は試合を左右する大きなプレーに

取れる時に取れないと嫌な流れになるのが野球です。
戸張Beaversは金井投手が好投を続けていましたが、6回裏、均衡が破れます。

戸張Beavers・金井投手

D'LLERSは先頭の8番・高橋晴翔選手が中前に運ぶと、須田選手のバントを戸張Beaversの捕手・宮川選手が二塁へ悪送球。送って二、三塁にすると、守田選手が低めの球に膝をつきながらエンドランを決め先制！続く矢部選手にも適時打が飛び出し2点！

ワンバウンドになりそうな球を見事にエンドラン成功！D'LLERS・守田選手

先制点に沸くD'LLERSベンチ！

終盤での1点、どころか2点は戸張Beaversには重たすぎました。7回表は三者凡退で試合終了。

D'LLERSの先発・高橋竜哉投手は、昨日今日と打って走って守っての大活躍から決勝では完封！なんという選手なの……野球センスの塊ですか？

完封したD'LLERS・高橋竜哉投手（中央）

初優勝のD'LLERSは軟式野球らしい好チーム！

協会の方に頼まれ、僭越ながら集合写真を撮らせていただいたのですが、その時に「D'LLERSさんは初優勝ですか？」と尋ねると「初出場です」と！

千葉のBクラスって経験豊富はいいチームたくさんそろっているんですよ！初出場で優勝なんて、それはそれは驚きました。

光るのは守備力の高さ。内野はもちろん、外野の守備範囲がすごく広い！投手陣はコントロールがよく、高めに浮く球が少なかったように思います。

攻撃では先ほども触れましたが、俊足の高橋竜哉選手を始め、よく走る。転がすのもうまい。軟式野球らしい攻撃がきちんとできるチームだなあという印象です。

監督さんは不在のようでしたが、試合によって様々な選手が指揮をとり（私が見た3試合、すべて違う選手がサインを出してました）、試合を組み立てていました。それもまたすごい！！

準決勝の采配を振るったのは小沼選手

決勝。サインを出すのは小泉選手かな？（背番号が１に見えた）

いままで結構な試合を見てきましたが、そういうチームは見たことなかったです。監督不在でも主将とか、だいたい決まった人がやるケースが多い。ただクラブチームだといつも全員が集まれるわけではないでしょうし、必然かもしれません。

みなさんがよく野球を、チームを理解していないとできないことなので、D'LLERSのみなさんの野球脳の高さを感じました。Bクラスの権威ある大会で結果を出したのですから。

D'LLERSのみなさん、本当におめでとうございます！

～大会を通して感じたこと～　

初めてBクラスの県大会を通してみたので、その印象を書き残しておきます。

今大会は最終日に企業チームがひとつも残らないという、寂しい結果でした。そもそも千葉のBクラスには企業チームは少ないというのもありますが、それでも残念でした。

会社の名前を背負っている以上、結果にはこだわっているでしょう。だからこそ、意地を見せてほしいという気持ちがあります。

ただ、昨今の状況できっと、企業チームの方が活動に制限があったり、難しいこともたくさんあったのだと思います。

しばらくはこういう状況が続きそうです。

取り組む姿勢というのは企業だから、クラブチームだからは関係なくて、ちゃんと現実を見て、いまできることを悔いなくやり切ることだと思います。

実力があるのに出し切れないのは、見ている私もすごく悔しい気持ちになります。もっとできるのに、と。

上を目指すなら、今回負けたことは糧にするしかなくて、悪かったところを改善することに全力を注ぐのもいいですが、ぜひチームのよいところをどんどん伸ばしてほしいと思います。

打つのが得意なチーム、守備がうまいチーム、どんな状況でも明るく元気なチーム。いろんな特色があっていいですし、見ているこちらもその方が楽しいです！

どのチームも負けたらとても悔しそうですし、そういう姿を見ていると、みなさんのひたむきな気持ちが伝わります。

これからも勝手にみなさんのことを応援していきます（笑）

ちょっと大げさに話をすると、社会人のみなさんが楽しく野球を長く続けてくれたら、野球人口減少にも歯止めがかかると思っています。
大人が楽しくやっていることって、子供たちの憧れだと思うので！

高松宮賜杯（1部）千葉県大会に出場された選手のみなさん、お疲れ様でした。素晴らしい試合、プレーをありがとうございました！

また、大会を運営してくださった協会のみなさまも、大変よくしてくださり、ありがとうございました。

松山下公園野球場もありがとう！（朝はこんなに晴れてたのに）

来週からはAクラスの国体千葉県予選が始まります。
熱い戦いが続くこと必至なので、今から楽しみでなりません！

社会人軟式野球、やはりおもしろいな～と感じた週末でした。

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