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悲観は気分であり、楽観は意志である

私はいつも恐怖感や不安感がある。ずっとそれらはそばにある。普段は一緒に手を繋いで歩いているようなイメージで、全く無い時はほとんどない。調子が良い時はあんまり感じないけど、そばには確実にいる、そんな感じだ。

しかしひとたび、大なり小なり事が起きると、暴れ馬のように騒ぎ出して走り出す。コントロールが効かない。大丈夫、まだそれは起きてないから、大丈夫だからと落ち着かせようとしても、怖いとか不安だとかで、騒ぎ立てる。人に話して解決したり、不安の起因が過ぎ去ったりすると、ようやく落ち着く。

例えるなら、静電気だ。例えば冬場、車の扉を開けようとして静電気が走った時に、「いてっ」ってなる。でもそれだけですぐ終わる。けど私は、起こり得る事象に対して、めちゃくちゃ恐怖を高く見積もる。極端な例だけれど、車の扉を開けて静電気が走ったら、骨が折れるかもしれない。腕が弾け飛んでしまうかもしない。そこまで考えてしまうのだ。
静電気は確かに痛い。けど、静電気で骨が折れたり、腕が弾け飛ぶなんて人はそうそういないだろう。でもイメージする恐怖はこんな感じだ。どうしよう・・・車の扉を開けたら・・・腕が弾け飛ぶくらい痛いかもしれない・・・今まではパチッ程度で済んだけど・・・それ以上が起きないなんて保障はどこにもない!!ど・・・どうしよう・・・車の扉を開けられない・・・!!みたいな感じです。はよ扉開けーよ。我ながらそう思う。

そんなわけで、前職にいた頃は、仕事のハードさについていけず、不安感はいつもかなり強かった。自律神経失調症になり、目眩をよく起こした。仕事中、急に吐気が襲ってきて、お客さんとの電話が終わった後にトイレへダッシュするなんてことも何回かあった。もう今はほとんどない。時々、2,3ヶ月に1回、目眩がするくらいまで治まった。多分これくらいのレベルなら、一生付き合っていくレベルなんだろうなと思う。

どうやらこの不安感の強さは、ASD特有の症状らしい。脳の作りで、恐怖感や、不安感を強く感じるように設計されてるみたい。だったらその不安感でADHDの不注意を治してくれよ。ちゃんと注意するとか。そう都合の良いことは、してくれないらしい。だめか。余談だけれど、ASD特性がさらに強い人は、初めて行くところが怖くて仕方ない、という方もいるらしい。さらに余談だけれども、内向的な割には、私は初めて行くところは大好き。旅行なんかも平気で1人で行く。本当に発達障害なのか?と自分でも疑いたくなるけれど。まあ人によっていろいろあるよね。

それに、不安感が強いと、自分を守ることばかりに必死になる。要は、自分のことしか考えられなくなる。それめっちゃ恥ずかしいやん。自分が壊れるほどまでのラインの引き方は考えなければいけないし、相手に強要するものではないけど、私としてはそれは恥ずかしいからやりたくない。笑

だから、この不安感を何とかしたい。
ただデメリットがあるだけって、何となく悔しいし、普通にしんどいし、なんか役立てないともったいないような気がする。もはやただの貧乏性。それに、物事の全てにはメリットがあればデメリットもある、そう考えているので、何とか調理して、食べられるくらいの料理にはしたい。エチゼンクラゲみたいなものですね。違いますか。違いますね。🌊

そんなわけ(?)で考えついたのが、この2つだった。

・恐怖感を抑える
・恐怖感を利用する

恐怖感を抑える


まず、恐怖感を抑えること。脳の構造からくる感情だから、完璧にゼロにすることはできないと思った。だから少なくする。あまりにひどいときは薬を飲むことも今ちょっと検討しているけれど、別のデメリットがありそうなので据え置きにしている。そんなわけで、行動や考え方の切り替えで抑えようと考えている。

恐怖感を利用する

そして、恐怖感の利用。恐怖や不安に思う気持ちを利用する。不安は人を賢くさせる。という一文が、三谷幸喜氏著の「清洲会議」で載っていたけれど、まさにその通りだなと思う。(余談だけどめっちゃ清洲会議おもしろいので読んで欲しいです)(映画も面白かったです)100ある恐怖感の中から、30の不安感を引き出して、「備え」として利用する。最終的にはそれくらいコントロールできるようになってたい。

まとめ

この2つに注力することで、不安感、恐怖感を少しでもコントロールできたらな、と考えているし、実践している。具体的な方法はまた改めて書きたい。

好きな言葉で、「悲観は気分であり、楽観は意志である」という言葉がある。悲観が悪や怠慢だと言いたいわけではない。自分で心や感情はきっとコントロールできるんだな、と前向きにさせてくれる、御守りみたいな言葉だ。まだまだエチゼンクラゲへの道のりは険しいけれど、うまくASDの特性である「恐怖感」と、今後はお付き合いしていく予定です。

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