見出し画像

古本食堂~High Jumpの読書記録~(ネタバレあり)

High Jumpの読書記録のコーナー!

今回読了したのはこちら!

原田ひ香先生の「古本食堂」です!

週に3回ほどは本屋さんを覗きにいってしまうんですが、最近原田ひ香先生の「三千円の使い方」が文庫化されたみたいで、ものすごい平置きされてるんですよね、読んでみたいと思っているんですが、自分は頑なに文庫本よりも単行本で読みたい派なので文庫本かぁと思いながら新刊コーナーを見ていると同じ著者の新作が並んでいるではありませんか(笑)これは読んでみようと思い、即購入しました。

美希喜(みきき)は、国文科の学生。本が好きだという思いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹、珊瑚さんが上京して、そのお店を継ぐことに。滋郎さんの元に通っていた美希喜は、いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。カレーや中華やお鮨など、神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯詰まった幸せな物語。

帯より引用

本屋街とも言われる神保町を舞台に、古本と食を織り交ぜながら描かれる心温まる人間ドラマになってます。新しく古本屋の店主になった珊瑚さんが、慣れないながらも悩めるお客に薦める本とそれを読んでお客さんが背中を押されるシーン、またその際に一緒に食べるご飯のシーンがとても魅力的で、薦めた本や一緒に食べているご飯を食べたくなります。個人的には本は本多勝一著「極限の民族」を読んでみたくなり、ご飯でいえば「ボンディ」のカレーが食べたくなりました。ボンディのカレーはヨビノリのたくみさんも大好きみたいなので早く食べてみたいです(笑)以下はたくみさんがボンディをオススメしているほんタメの動画です

いつも通り印象に残ったところを紹介しようと思います。

古本屋で店番中の珊瑚が、料理本等を多数出版している平野レミさんのエッセイを読んでいる場面です。

レミさんのお父さんは毎日、決まって克明な日記を書くが、浮気した日はフランス語やドイツ語で日記を書くので、それを解読するためにお母さんがレミさんたちに学校を休ませた、という話を読んで、つい笑ってしまう。

これには自分も笑ってしまいました。と同時に、レミさんのお父さんの粋な工夫にかっこいいなぁと思ってしまいました。(浮気はよくないことかもしれないですが(笑))自分も将来浮気したり、人に見られたくないことを書くときには他言語を使うのも面白いのでやってみたいと思います(笑)だってそれで解読するために、奥さんや子供が言語を勉強してくれたら、それはそれで素晴らしいことだと思うので。
「お母さんお母さん、今日お父さんフランス語で日記書いてたからなんかあるんじゃないの?」
「本当に!?後からこっそり解読してみましょう」
なんて会話が奥さんと子供の間で繰り広げられてる家庭って面白いですよね、まぁでも今の時代、パッとGoogle翻訳にでもかけられて一瞬で解読されてしまうと思いますが……味気ないなぁ(笑)

心温まると同時に、そっと少しだけ背中を押してもらえる、そんな本になっていて、こんな本屋さんあったらいいなと感じ、神保町に散歩に行きたくなる作品です。自分も次に東京に行く機会があれば、神保町散歩したいと思います。「三千円の使い方」も読んでみたいなぁ、中古で単行本探してみます(笑)
あと日記書くように第三言語の勉強もはじめたいですね、動機が不純すぎますが(笑)
ではまた次回、バイバーイ

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,937件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?