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看護師からwebライターになったことが自分の看護を振り返るきっかけになった話

看護師ライターになって丸7年。今まで医療記事だけで1000記事以上は書いてきたのです。

看護師ライターとは看護師の資格と経験を活かして医療・健康・看護記事を執筆するwebライターのこと。

記事を書けば書くほど、自分が今までやってきたもともとの仕事……看護師人生を振り返ることになったな、と実感した話をしようと思います。

看護師ライターが書く記事



看護師ライターが書く記事には、以下のような内容があります。

・健康系悩み相談
・健康コラム
・病態生理や看護手順
・看護師の働き方(転職や施設ごとの看護の違いなど)

これらの記事を書いていると「看護業務と医療記事を書くこと」はつながりがあるなと思うのです。

たとえば、健康悩み相談

相談の執筆は「傾聴や共感、アドバイスはするけど押しつけがましくならないようにする」などルールがある。

相談の執筆ルールって「看護技術のコミュニケーション術」と通じるところがあるんですよね。

看護では

まずは共感せよ。さもなければ患者は思いを表出することは無いだろう。

というのがセオリー。

悩みを抱えた人に寄り添うのは看護もWeb上でも同じ。質問者の悩みから切実な言葉を拾い(看護でいう傾聴)、共感し、解決策を示します。

悩みライティングの仕方って私の看護そのものだよなあ、と思いながら回答を記す。

看護経験があったからこそできる回答で、今までしてきた看護をなぞらえているみたい。悩みライティングは、web上の看護。

一方、健康コラムで知識と注意事項を伝える記事は、病棟や外来で看護指導をしていた経験そのものであるし、

看護師の働き方の記事は、転職に迷う後輩に仕事のアドバイスをしているつもりで書いています。
看護経験を切り取るからこそ書ける記事って有るんだな。


医療ライティングで深めた知識



医療従事者でも「すべての分野をまんべんなく」は知らないのです。

看護師は専門外で無知になりがち。

たとえば私の場合、病棟経験がある小児外科・整形外科・外科・救急外来で看た患者さんはよく知っている。が、経験のないおとなの泌尿器科・眼科・内科慢性期・透析はからっきしダメ。

苦手といってもいい。

しかし「よく知らないので記事は書けません」
とは言えないため、少なめの薄い経験を引き出してきてさらに引き延ばし
論文や文献を読んで肉付けし、今もっている知識のように書けるようになりました。

調べているうちに理解が深まり、
まるで「今病棟で働いているかのように」書けるようになったのです。

webライターをしているおかげで「専門外から逃げない」姿勢ができたな。

看護経験とライティングは繋がっている


webライティングはリサーチが9割。書き始めるまでにどれだけ必要な情報を集められたかが、記事の出来を決める。リサーチを進めていく中で医療・看護の知識が増え、専門外の知識も増えて聞くのだから成長につながっています。

webライターとしても、思いがけず看護師としても。

また、思慮が浅いと書き上げた文章が薄くなってしまうため、Webライターに読書は欠かせない。読書習慣がない人の書いた記事は一読でバレてしまうんですよね。

常に語彙を貯めて思慮を深める努力を続けないと。
と思っていることは、人としても成長にもつながるのかな。

哲学のない看護者は精神的援助も薄いというから、看護師も向上心をもって行動をしなければいけない。「今のままではだめ、もっと成長しないと」という姿勢を持つのはライターも看護師も同じなんだな。

まとめ

手元にない知見の文章化は難しいけど、書くことが知見を深めることにつながる。書く行為の基本にはリサーチがあり、リサーチでは発見や持っていた看護の振り返りもできます。

私の記事で癒される人や、健康知識の確認で安心できる人がいる。と実感できると、人の役にたてていた看護と同じ感覚を覚えるものです。

看護師ライターのブログもやっています。良かったら遊びに来てくださいね。

Nurse Writer's Cafe

過去に書いた記事の実績などを載せているページは以下。
お仕事依頼ページ


「へえ、看護師ライターって職種もあるんだ。面白いね!」と思っていただけたらスキしてもらえると喜びます。



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