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卒業したセンパイを追跡!〜学び続ける、早稲田大学2年生〜

取材・文=つか(N高6期・オンライン通学コース)

はじめに

N/S高を卒業した先輩にインタビューする『卒業したセンパイを追跡!』シリーズの第2弾!(第一弾はこちら

今回は高3のときにN高に転校し、卒業後は早稲田大学に通いながら様々なイベントでMCの経験もある、大学2年生のかれんさんにインタビューしました。

一見ふんわりとした雰囲気のあるかれんさんですが、とても芯が強くかっこいい先輩でした!

かれんさん。
*早稲田大学の通信課程の2年生で、最近ではN/S高の「PBL・探究活動発表会2022」のMCをされていた。

*早稲田大学の通信課程・・・正式名称は「早稲田大学人間科学部通信教育課程」。この記事では以下”早稲田の通信”または”通信”

高校時代について

ーー高校時代はどんなことをしていたんですか?

高3の4月からN高に入ったんだけど、その時期がちょうどコロナが流行り始めた1年間だったんだよね。だから受験生にもかかわらず、すごく時間に余裕があった! レポートやったりバイト始めたり、N高での1年間はゆったり過ごしていたかな。

N高の卒業式でのかれんさん

ーーどうして前に通っていた高校を辞めたのですか?

一番の理由は勉強面。前の高校はものすごい量の課題を出すところだったの。とにかく課題を消化するために毎日多くの時間を割いていたんだけど、その生活が嫌だった。自分では意味を感じない勉強だったんだよね。

高校最後の1年間は自分で考えて好きなように勉強したい、自由に学びたい、っていう気持ちが大きかったから辞めたな。

ーーそうだったんですね......課題に押しつぶされる学校生活は辛いですよね。

でも前の高校ももちろん楽しかった! そこでは放送部に入っていて、週7で活動していたくらいガチ勢だったの。休日も9時〜17時までがっつり動いてた。もう部活に全てを注いでいたね。

全日制高校に通っていた頃

ーーそんなにハードな学校生活だったんですね!N高に入ってからはどうでしたか?

転校した直後は急に時間ができたから、レポートのやり方を模索していたかな。前の高校とは勉強スタイルが全く違ったから、結構苦戦したのを覚えているよ......(笑)。

あと投資部にも入ってた! 自分の気になる業界の現状や課題を調べたり、会社ごとにそれらを比較してみたり。投資部では、お金を増やす方法を考えるだけでなく「投資を通して社会を見てみよう」っていうことも伝えられていたの。だから私はその言葉に乗っかって、本当に自由に学んでいたね。

早稲田の通信はどんなところ?

ーー早稲田大学というと通学するイメージが強いですが、なぜ通信にしたのですか?

私は小学生の頃から少しだけ芸能活動をやっているんだけど、それを今後も続けていくのであれば通信が一番良いと思ったのが理由!

ーー世の中にはいろいろな通信制の大学がありますが、なぜ早稲田大学を選んだのでしょう?

通信制の大学って『大学に通わずに職に直結する資格が取れる』ということを売りにしているところが多い気がしない?だけど私は資格を取りたいというよりも、大学で勉強だったり研究がしたいっていう気持ちが強かったから、私に合っているなと思って入った。

ーーかれんさんに合った大学だったんですね!大学生活はどんな感じですか?

基本的にN/S高のネットコースをイメージしてもらえれば良いかな。アルバイトしたり仕事したりしながら通っている人が多くて、私の場合はサークルと両立してる。早稲田の通信は社会人が多く通っていて通学もほとんどなくて、働きながら勉強ができるような環境になっているよ。

ーー通信でもサークルに入れるんですね!

早稲田の場合は通信の人でも普通にサークルに入れるよ!私の場合はサークルに入る前に一応「通信なんですけど大丈夫ですか?」って聞くようにしているんだけど、断られたことはないな。

大学のイベントのMCの様子

ーー通信の同級生の方と実際に会ったことはあるんですか?

私はないな。早稲田の通信は社会人が多いから実際に会う機会はあまりないんだけど、Zoomでなら顔を合わせることもある!

他にも、通信の学生だけが入っているLINEグループがあるよ。入学した時に誰かが作ってくれたみたいなんだけど、そこで企画されているイベントに参加して話すこともできる。他にも早稲田の通信の学生専用のサークルがあるから、そこで関わりを持つこともできるね。

ーー学生と関わる場所はいくつかあるんですね!

あと、先生とは基本的にチャットで会話することが多いかな。Slackよりもう少しフォーマルなもので私たちはBBSって呼んでいるんだけど、授業中にそれでディスカッションをしたり質問したりしてる。

普通に対面で授業を受けていると、ただ先生の話を聞くだけになっちゃうこともあると思うの。だけど通信はチャットで話をするから、あまり受け身ではいられない。自分の意見を言葉にすることはすごく多いかもしれないね。

ーー全てネットの授業なんですか?

基本的にはそうなる! あ、でもその年によって変わるんだけど、年に1回だけ対面で体育の授業をやることもあるんだよね。私のときはコロナで潰れちゃったんだけど、そういう授業もあるみたい。

ーーかれんさんは何を勉強しているんですか?

私は心理学をベースに勉強しているんだけど、最近はマーケティングっていう、商品をどうやったら売れるようになるかを考えるような分野にも興味があって。前の高校では部活で動画編集をしたりもしていたから映像関係も魅力的に感じてる。

もう大学2年生なんだけど”まだ2年生”っていうところに甘えて、いろんなところに行ったり興味を持ったり、1つの分野に絞らずに幅広く勉強している感じかな。

自分の意見を持つ大切さ

ーー高校時代にレポート以外の勉強はしていましたか?

早稲田の通信の入試は一般的な大学とは違って学力試験がないから、受験に向けての勉強はしていなかったな。基本的には学校のレポートと、投資部に入ってたから投資の勉強。この2つが中心だったね。

ーー本当に自由な学びだったんですね......N/S高も通信制の学校ですが、今通っている大学と似ているところはありますか?

生徒との関わり方や、授業の受け方は似ている気がする! うちの大学もN/S高と同じで文字ベースでコミュニケーションしているし、授業も全てオンデマンドだから好きな時間に見ることができるというのも一緒だね。

逆にN/S高と違うところは......やっぱり大学だから、受ける科目を選ぶところはN/S高とは違うかな。卒業するまでにどれくらい単位が必要なのかを考えて、計画的に授業を受けることが必要。

ーー単位取得については、N/S高では履修モデルがあるので楽ですよね......

そうだよね。大学では、より自分の足で進んでいく力が重要になるかも。あとさっきも少し言ったんだけど、高校までと比べてより意見が求められてくるから、受け身でいると苦しいかも......。

N/S高って、基本的にレポートは動画を見て簡単な問題を解いたらOKって感じじゃない? 単位認定試験もマーク形式の問題が多いし。

でも今の大学に入ってからは、意見の内容も成績の一部になってきているように感じるな。そんな立派なことを書かなければいけないわけではないんだけど、自分の考えを言語化していく力は大切なのかなって思うね。

サークルのとき

ーー高校までとは違う力が求められてくるんですね!

自分で考える力をもった上で大学に入ったほうがいいと思うな。高校までのように、なんとなくで行く場所ではない気がする。でもそういうことができない人は大学生でもたくさんいるから、必ずしもないと入れないわけではないんだけど、自分から学ぼうって気持ちはとても大切だと思うよ!

ーー私はそこが足りないので、とても耳が痛いです......

なかなか難しいよね......。私も365日ずっとエネルギー全開でやっているのかと言われたらそんなことないし。でも「やる時はやる!」ってしっかり切り替えられると、何か身につくことはあるのかなと感じてる。

サークルのイベントでの写真

在校生へメッセージ!

ーー今後の目標はありますか?

そうだね、そこはさぁ......あ、そこはさぁとか言っちゃった(笑)。でも本当にやりたいことがありすぎてすごく迷ってる。

今考えている中で一番現実味を帯びているのは、おもちゃ業界のマーケティング。子供のおもちゃは遊ぶためだけではなくて、必ずそこから学びを得ていると思っていて。

そう思ったときにおもちゃをどう売り込んでいくか、っていうところにまだまだ可能性がある気がするんだよね。ただ「楽しいよ!」って宣伝して売るんじゃなくて、親御さん目線だったらどう思うかなっていうふうに、視点を変えて考えるのが楽しくて。

まだしっかり将来のことが決まっていないから、将来の展望もはっきり見えているわけではないんだけど......。でも、通信だからこそ自由に勉強ができるっていうメリットを活かして、もう少し自分の興味を深掘りしていきたいなって思ってる!

ーー最後にN/S高の生徒にメッセージをお願いします!

『学校=何かをもらう場所』って考えている人ももしかしたらいるかもしれないんだけど、『学校=使う場所』だと思ってほしいな。

与えられたカリキュラムをただ言われた通りに進めていくんじゃなくて、これはどう使えば良いんだろう? これがある理由はなんだろう? って考えてみると視野が広がると思う。

N/S高にはいろんなツールがあるじゃない? 投資部を始めとした部活、N予備校の課外授業の種類も豊富だし、やろうと思えばなんでもできる。

その中で疑問が浮かんだり迷ったりしたら先生に質問してみたり、同級生や先輩に相談してみたりすれば良いんじゃないかな。それこそ私に聞いてくれてもいいし。N/S高で与えられたツールを上手く使っていってほしいです!

*N高の文化祭(2020年)でのラジオ企画の様子

*N高の文化祭(2020年)・・・「ニコニコネット超会議2020 夏」においてオンラインで行われた。2021年からS高が開校し、N/S高の文化祭は「磁石祭」と呼ばれている。

終わりに

初めてかれんさんを知ったのは、筆者が高1のときに参加した*PBL課のプログラムでした。その時からとても明るく優しい印象があったのですが、今回インタビューさせていただくことで主体性の大切さを改めて感じ、ますますかれんさんに惹かれました。

「TwitterのDMも開いているので、学校生活の相談があれば聞くよ!」と言っていただいたので、ぜひかれんさんのSNSも覗いてみてください!

※樋渡さんのTwitter→樋渡 夏怜 (ひわたし かれん)

*PBL課・・・起業部や投資部などを運営している学園の事務局のこと。


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