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N/S高生向けにバーチャル空間の利用ポリシーを用意

N/S高の普通科生はMeta Quest 2というVR機器を利用してバーチャル空間上で学習や交流が行えます。しかし、バーチャル空間という環境自体はまだまだ新しく、交流の基本となるコミュニケーションなどの仕方については適切に指導をしていく必要があります。そこで今回はN/S高が生徒向けに用意しているバーチャル空間の利用ポリシーについて紹介します。


バーチャル空間での行動指針

バーチャルは「仮想」という日本語で訳されることからも、現実とは大きく異なったイメージを持っている方が少なくないかもしれません。しかし、実際にバーチャル空間上で行われる交流の基本となるコミュニケーションの取り方自体は現実の世界と同様です。話したり一緒に行動したりする相手は、VR機器を利用している生身の人間だからです。

ただし、目の前に実際に人がいない状況でアバターを通じてコミュニケーションをとるバーチャル空間では、現実の世界よりも暴言をはいたり相手に失礼な行動をとったりしてしまうハードルが低くなりがちです。

こうした状況に対してN/S高では、バーチャル空間上のコミュニケーションにおいても、現実の世界と同様に相手を尊重し、相手が嫌がることをやめるという基本的な心がまえを生徒に指導していく必要があると認識しています。

そこでN/S高では、バーチャル空間での行動指針をまとめた「バーチャル空間の利用ポリシー」を策定しています。

普通科生徒向けのポータルサイトなどで「バーチャル空間の利用ポリシー」を掲示

お互いに自主性を尊重する

バーチャル空間の利用ポリシーでは、「バーチャル空間はN/S高 普通科生徒・教職員及びVR SNS利用者全体のコミュニケーション空間」であることを前提として、以下を宣言しています。

「バーチャル空間を利用する当校生徒は、行動と発言内容に対して権利と責任をもっています。そして、お互いに権利と責任を認め、自主性を尊重し合わなければなりません」

お互いに自主性を尊重し、問題が生じた場合は当事者間で解決することを原則としつつ、問題であると考えられる以下のような行動が生徒や教職員、関係者内であった場合には専用の通報フォームからの連絡も促しています。

・犯罪行為、犯罪行為を助長する行為
・他者の権利を侵害する行為
・公序良俗に反する行為
・他人を不当に傷つける行為
・ハラスメントに関する行為
など

バーチャル空間の利用ポリシーに反する行為があった場合や学校の指導に従わなかった場合は、注意、停学、退学処分などを行うことがあるとも明記しています。

これらが記されたバーチャル空間の利用ポリシーは、学園内の情報共有用途で活用されるSlackや普通科生徒向けのポータルサイトに掲示し、生徒への周知を進めています。

バーチャル空間上においてもお互いの自主性の尊重を促す

また、学園が主催するバーチャル交流イベントでは、開始時に「バーチャルイベント3つの約束」として以下の内容を生徒に案内し、他者との交流における基本的な姿勢をバーチャル空間上でも意識してもらうようにしています。

・まずはあいさつをしよう
・まわりの人を尊重し受け入れよう
・できる範囲でコミュニケーションをこころかげよう

N/S高では、バーチャル空間の利用ポリシーやバーチャルイベントの約束の内容を随時、見直しながら、生徒が安心して利用できるバーチャル学習・交流環境を提供していきます。


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