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働く娘世代のあなたへ

こんな時代がありました

私は現在62歳です。

人生の前半は昭和で、後半は平成です。
社会にでたのは、昭和55年、高度成長の真っ只中でした。

初めて勤めた会社は、商社でした。
扱っている商材の業界は重厚長大産業で、ゴリゴリの男社会でした。
女性はすべて制服を着た一般職で、男性社員は、「女の子」と呼んでいました。

7年後に転職しました。
こんどの業界は軽薄短小産業です。
女性社員は、1割程度だったと思います。
ここでは、アルバイトの「女の子」を現場判断で雇っていました。
容姿が良いか、仕事ができるか、いずれかの基準で採用が決まっていました。

元号が平成に変わってすぐに、海外に転勤しました。
社員は男性よりも女性の方が多くを占めていました。
お得意先の社員も女性の方が多くを占めていました。とても、戸惑いました。
でも、やがて女性の方が男性よりも信頼できることに気づきます。
時間が経って、私の部下は女性ばかりになりました。いずれも、優秀でした。

5年後に帰国しました。
アルバイトの「女の子」たちは、もう会社にいませんでした。
全員、派遣社員に代わっていました。

日本でも、少しずつ部下に女性が増えていきました。優秀さが目立ちます。
一方で、やる気がない、無責任な、不平不満を口にする男性が、相応でないポジションに留まっていました。
次第に、女性が評価や待遇で公平に扱われていないのではと、疑問を持つようになりました。

やがて組織管理の末端に携わって気づきます。
日本は、会社の命でそれぞれの仕事が決まります。
会社の命と言っても、会社に人格がある訳でありません。
組織で影響力がある人達(つまり、男性)によって会社の命が決まります。

そうすると、言うことをきかせやすい男性の方が楽なのです。
男子体育会系的な発想です。
ツベコベ言わせないので、楽なのです。
(とてつもなくツベコベ言う男性もたまにいましたが)

かなり乱暴な表現ですが、これがメンバーシップ型雇用の一つの特徴です。

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娘世代のあなたへ

私には会社勤めをしている娘がいます。
娘は男性の私にはなかったことで悩みます。
ワークライフバランスをどう取るのか、相談されます。

日本企業の典型的な思考について教えます。
男社会の思考パターンについて説きます。
そのうえで、5年後、10年後を想像するように促します。
難解です。
未定なことと不確実なことが多いので解はなかなか見つかりません。
ですが、イメージすることが大切です。

さらに行動を促します。
上司や社内で影響力がある人に自分がどうしたいのか、どうありたいのかを伝えるようにと。

発信をしていないと、望まない結果に甘んじるしかなくなります。
放っておくと、男は、男社会のスタンダードでしか発想しないからです。

いま世の中は変わってきています。
働き方の基盤が変わりつつあります。
変化を読み取れば、チャンスが生まれます。
今は、まさにその好機です。
キャリアについてイメージし、自分の意思を持つことで、望ましい結果を引き寄せるのです。
行動してみましょう。

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