あそ たいぞう

60代後半のライフキャリアを謳歌中。社会のシニア像と自覚との間に大きなギャップがあるこ…

あそ たいぞう

60代後半のライフキャリアを謳歌中。社会のシニア像と自覚との間に大きなギャップがあることを切実に感じ、これからのシニアの在り方を提唱する側に就くことを決意。同時に多様性がある社会づくりに貢献するために奮闘中。65歳で社労士試験に合格。目下、実務講習受講中。

最近の記事

初めてのキャリア 今昔

最近、某大手金融機関の営業担当者と話す機会がありました。 まだ入社3年目の若い男性でした。 新卒初任地は地方の支店でしたが、そこで高い成績を残したので、今年、八重洲の本店に異動になりましたと話してくれました。 そんな誇らしい話題を持った彼でしたが、将来については漠然と見えない不安を抱いているとも語っていました。 彼の同期は350人以上いましたが、既に100人以上が辞めてしまったそうです。 会社は営業成績に厳しく、残業も多いハードな職場です。 昔に較べればずいぶん楽になったと

    • 働く娘世代のあなたへ

      こんな時代がありました 私は現在62歳です。 人生の前半は昭和で、後半は平成です。 社会にでたのは、昭和55年、高度成長の真っ只中でした。 初めて勤めた会社は、商社でした。 扱っている商材の業界は重厚長大産業で、ゴリゴリの男社会でした。 女性はすべて制服を着た一般職で、男性社員は、「女の子」と呼んでいました。 7年後に転職しました。 こんどの業界は軽薄短小産業です。 女性社員は、1割程度だったと思います。 ここでは、アルバイトの「女の子」を現場判断で雇っていました。

      • シニアという違和感

        ある日の朝、デスクの上に一冊の冊子が置かれていた。 「東京50↑フィフティアップBOOK」東京都健康福祉局発行 パラパラとめくるとシニアの心構えの本だと分かる。200ページを越える内容の充実した冊子。 上司が、私の仕事に関係があるので参考にくれたようだ。 数か月間、私はその冊子を机の隅に追いやっていた。 その冊子に目を止めると心がザワッとするからだ。 もう一度、手にとってみる。 何にザワッとするのだろう? 何が気に入らないのかふかく考えてみる。 そうだ。前向きな未

        • ハナグモ ~ 自己紹介に代えて

          ある日の朝、テレワーク開始前に自宅の近所を散歩していたら、黄色い花に目が止まった。 雨あがりだったので、黄色に雨粒が輝いていてとても綺麗だ。 ふと、違和感を覚えた。なんだろう? 黄色い花びらに不思議なかたちの何かがついている。 よく見ると、クモだろうと想像できた。初めて見た。 とても可愛らしくてきれいだった。 花びらに体色を合わせて擬態している。 変幻自在な奴だ。 がんばって生きろよ、と思った。 1週間後、その花はすべてしおれていた。 今あのクモは、別の花に移り住ん

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