ひょいっと決めた留学の話。
今回は少し昔のことについて書いてみます。忘れてしまいたくないから記録としてと、思考の整理として。
大学在学中、オーストラリアへ留学に行ったことがある。前々から行きたかったわけでもなく、別段英語が得意なわけでもなく。今思えばあの時の瞬発力で行って自分自身変わったことも多いし色々ときっかけになったりもしたので行ってよかったと思うことばかりなのですが、突然留学に行くことにしたのは、それまで大学で夢中で打ち込んでいたイベントが2年の秋に終わって別の新しいことしたいなあという気になったから。深く考えず、直感で留学を決めた。その身軽さ今では本当羨ましい。
早速大学で募集していたプランに応募し、無事抽選にも通り、いざ留学。事前説明を受け、突然のことすぎて英語も留学もよく分かっていない不安半分と初海外のわくわくの気持ち半分を抱えて飛行機に乗り込む。飛行機では、初めての長時間フライトでほとんど眠れず次から次へと出される機内食で満腹中枢がおかしくなった。
早朝現地の空港に降り立った時の高揚感。見ず知らずの私を受け入れてくれるステイ先のマザーにドキドキの初対面。英語もろくに話せないのにどうやって最初のコミュニケーションを取れたのかはもう記憶になくて謎だけどなんとかなりました。とりあえずやってみたら大抵のことはどうにかなるんだなあというのがこの留学で何度も思ったことであり最大の学び。準備はもちろん大切でやるかやらないかでは得られるものは全然違うと思うけど、準備を突き詰めすぎて身動きが取れなくなるよりは、不十分でもやってみるのが手っ取り早いなと。留学でとりあえずやってみる精神が作り上げられた(単に深く考えるのが苦手な性格という説もある)。
マザーの車に荷物を積み込んで、ステイ先の家に向かう。車窓から見た初めてのオーストラリアは広大で、冬だった日本とは真逆の夏真っ盛り。夜明けの朝日がまともに寝ていない私には眩しくキラキラしてた。
到着した家は住宅街にある広々とした一軒家。家中を案内してもらい、ご飯のタイミングや洗濯のルールなどを一通り説明してもらって荷解きをしていたらマザーから出かけようと声をかけられる。身支度をして近所のカフェでマザーのご両親とランチをとったんだけど、申し訳ないことに会話がほとんど聞き取れない。マザーが私向けに喋ってくれるスローリー英会話ならなんとか聞き取ることができていたけど、ネイティブ同士の会話ってすごい…。あと、食べる量全然違う…。と、飛行機でおかしくなった満腹中枢のままの私は、食後に寄ったチョコレート屋さんの甘々チョコレートドリンクを飲みながら思ったのでした。
初めての海外、文化の違いに驚きの連続で、全てが新鮮で別世界で楽しいんだけれど、遥か遠く誰も私を知らない地球の裏側に来てしまったなあと、一人暮らしを始めた時よりもさらに深〜〜〜いホームシックのような日本ロスのような心細い気持ちに包まれながら眠りについたのを今でもよーく覚えてる。これからの人生でもあれほど地に足ついてない感覚ってなかなかない気がする。
留学って新しい自分にとか視野が広がるとかよく言うけど、私はとにかく日本では味わっていなかったであろう気持ちを沢山味わった日々だった。20歳そこらのうちにそんなに沢山感情が揺さぶられる経験ができたのは良かったことだなあと。現地での生活のこととかオーストラリアの好きなあれこれとか考えた色々とか、その他続きはまた書こうっと。
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