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よくあるQ.どうやってカンボジアに学校つくるんですか?

よく頂く質問に答えていきます!


Q.カンボジアでどのようにして学校をつくっているんですか?

我々のメインの活動でもある、カンボジアの学校建設

よく耳にする活動でもありますし、将来はカンボジアに学校を建てたいと思っている人も結構いたりします。

しかし、実際に建設するとなると何をどうすればいいのかって想像つかないですよね。


今回はカンボジアでの学校建設の流れについてざっくり説明していきます!

まず、我々が建設しているのはカンボジアの公立の小学校です。

団体によっては、その団体で運営する私立学校や塾の建設をしているところもありますが、その仕組みはちょっとわからないので

カンボジアで日本語学校やりたい!とかって人にはこの記事は参考にならないですm(__)m


ちなみに、カンボジアも公立小学校は日本と同じで、無料で誰でも通えます。

授業の運営管理や教師のお給料などもカンボジア政府(教育省)管轄のもとで管理されているので、学校を建設した後も公立小学校としてきちんと運営されています。


というわけで、我々はカンボジアの教育省と協力のもと学校をつくっています。(教育省との繋がりはどうやってつくったんだ?というのは別記事にて)

カンボジアの学校建設のざっくりな流れの各工程を説明していきます。


1.学校建設候補地調査

まずは、学校建設候補地調査です。カンボジアの各州(都道府県のような)の教育局に伺ってその地域で学校が不足していたり、老朽化で使えないなど新規校舎が必要な学校があるかどうかのヒアリングをします。

ただ、カンボジアはデータがきちんと管理されているわけではなく、各学校の校長先生からの話や学校建設希望の依頼を教育局の人が聞いた、見たなどのレベルなので実際に状況がどうなっているのかは見に行かないとわかりません。

なので、ある程度の条件で絞ってもらったうえで、我々スタッフと教育局の人と一緒に実際に該当の学校へ行き調査をします。

校舎の状況を見るのはもちろんですが、その時に校長先生との面談も兼ねています。

校長先生がしっかりしていると、その学校の運営もうまくいきますし、子ども達にもよりよい教育が届けられてその地域で人気の学校になれば子ども達もより通いやすくなるからです。


大体の校長先生は教育熱心で、子ども達のことを良く考えてくれていますが、実際に学校を見に行ってみると

「先生の職員室を綺麗にしたいから校舎が欲しい」

「(校舎の数は足りてるけど)もっと綺麗な校舎にしてほしい」

など緊急性の高くない案件も結構あるので、実際に目で見ることがとても重要です。

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2.寄付金集め

実際に建設するには1校舎約400万円かかります。

NPO法人HEROの場合学校の寄付金は

①企業さん単体 ②企業さん複数 ③学生団体

によるご支援で頂くことがほとんどです。

また、企業さんや学生団体の希望を踏まえた上で学校建設候補地の調査をすることもあるので1と2の手順は入れ替わることも多々あります。


3.資材発注&大工依頼

候補地が決まり、寄付金の支援もほぼ決まれば、あとは実際に建設に向けての準備です。

うちの場合はもう27カ所建設しており、またいつも一緒にやっているお抱えの大工がいるのでここの作業はほぼ電話1本で終わりです。

NPO法人HEROで建設している学校の形はカンボジア政府で決められている規定の設計図にのっとって建設しています。

なので、あとは教室の数や建設地の場所によって資材の値段や工賃が変動してくる形になります。



4.建設開始&進捗確認

実際の建設は全てカンボジア人大工さんに任せています。

棟梁を中心に、大工さん達は建設期間中は

学校に持ち物を入れ込んで約2か月~3か月住み込みで働いています。


建設の途中過程で、我々日本人でも手伝える作業は我々が主催している旅ぼら、や72インターンの参加者も加わって建設を手伝ってもらっています。


5.開校式

建設の期間は約3か月で終わります。雨期など大雨の影響で多少遅れたりすることもありますが、だいたい大工さんの頑張りによって脅威的なスピードで巻き返しています笑


学校が完成してすぐ授業というわけにはいきません。

正式に学校の建物として利用するために、開校式の行事がかかせないのです。

カンボジアでは、儀式やお坊さんのお祈りにとても重きを置いていて、

お坊さんのお祈りがないとその場所は使いたくないと思う村人はかなり多いです。


なので、開校式ではお坊さんを必ずお呼びしてその場所が清められ安全に使えるようにお祈りをしてもらいます。


この日には学校に寄付してくれた寄付者さんや、ツアー参加者もいるので、子ども達全校生徒+村人+日本人の参加者たちなどで毎回100人~400人くらいの大規模なお祭りのようになってとても賑やかです。


以上が簡単に学校建設までの流れです。

日本のように建設会社を通したり、教育局の承認・許可を待ったりなどの時間がないので(調査に教育局の人も一緒に行くので)結構早く終わりますし、工程もシンプルです。





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