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思考の全貌を知る

The Book of Life
12/24のテーマは
Know the Whole Content of Thought

 J.クリシュナムルティの言葉を、
 一日一ページ 、365日分に編集された本
 「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
 気功的な補足や解説を添えています。

 和訳&補足解説 天野泰司


和訳

「何者でもない」「何にも属さない」ことが、自由の始まりです。

所属から自由になろうとする感覚が働けば、
「自由ではない」ことに気づきはじめます。
あなたは、千差万別、多岐にわたる物事に
縛られていると同時に、自由を欲しているのです。

この二つは矛盾しています。
だから、なぜ心が何かに執着するのかを調べなければなりません。
これはなかなか大変なことです。
会社で働くよりも、どんな肉体労働よりも、あらゆる科学的な探求よりも
難しいことです。

心が、謙虚で聡明であれば、自己中心的にならずに
自分と向き合うことができますが、
そのためには、特別な注意と気づき、
毎日、毎時、毎分、本当に骨が折れる、非常に根気のいる作業が必要です。
自由は簡単にはやってきません。
妻や夫、息子や隣人たち、神や信仰、伝統など、すべてが邪魔をします。
みんな邪魔をするのだけれど
安全のために、その執着を作り出しているのは自分なのです。

だから、心が安全を求めている限り、自由は決して見つかりません。

世間を少しばかり見ていれば、安全などというものは無いとわかりますね。
妻や夫が亡くなり、息子が出ていってしまうというように、何かが起こる。
あなたは、安定した人生を望むかもしれませんが、
人生は静的ではありません。どのような関係も固定的では無いのです。

例外なく、生きているということは、動いているということです。
これは、議論するようなことではなく、
真実を見て、感じて、直接に把握することです。
そうして、執着について調べていくと、
これこそが瞑想のプロセスだということに気づくでしょう。

でも、言葉に惑わされないでください。
全ての思考に気づくこと、
思考がどのような源から生じ、どんな意図を持っているのかを知ること、
それが瞑想です。
そして、思考の全内容を知れば、心の全てのプロセスが
明らかになるのです。

J.クリシュナムルティ  訳・天野泰司


不自由ということ

NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司

今、不自由であることに気づくことから、
自由へと至るプロセスがはじまります。

そして、心が自由を求め始めた時に、
今の自分の心のありのままを
なんの脚色もなくていねいに見つめることができれば、
心は自ら自由に動きだします。

これは、心の活元運動のようなものです。
日常的な意識のチャンネルをオフにして、
全感覚を体に、そして心に向けていく。

体が、そして心が、
自ら動きはじめると、
最も自然な
体の状態、心の状態へと
次々と変化が生じて、
脚色のないリアルな今へと戻っていきます。

病気だと思っていることの大部分は
自分の中にある固定した何か。

自由への扉が開くと、
健康への道がまっすぐに続いています。


健康で幸せな人が一人またひとりと増えていくように、 NPO法人 気功協会へのサポートをよろしくお願いいたします。 あなたの暖かいお気持ちが、私たちの非営利社会貢献活動を支えます。