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されていない学習指導?

「幼児教育を考える」

学習活動の中で、集中力・記憶力は共に関心度トップです。保護者も、子ども自身も、自分の学習活動の中で足りない力が何であるかほぼ解っています。関心度トップである集中力・記憶力ですが、共に語彙力が鍵を握っています。また、語彙力の影響は理解力や読解力まで及ぶとなると無視は出来ないのですが、語彙数はおいそれと獲得出来るモノではありません。また、子ども達の学習活動は、自発的と言うより、「やらされている」という状態が多くあるように思います。自立を促す筈の学習が、無理矢理学習内容を押し込める状態になっています。これでは、学習に対する嫌悪感を持ってしまいます。基本的な学習活動の定着がまず先決でしょう。

子ども達に行っているフラッシュカード(FC)、新入室の幼児の授業から、学習における幾つもの大切な事が見えてきます。子どもの学力不振の大きな原因は、「人の話を聞けない」ということが上げられます。これは、学習活動という知的活動に於いて致命的な問題です。また、物を注視して見るということも上げられます。平成生まれの子ども達は、「聞く」「見る」という点で大きく劣っています。では、「見る」「聞く」という指導をいつ、そしてどのようにするのか。実は、私達は、通常、物を見聞きできているので、特別「見る指導」「聞く指導」を受けていませんし、されてもいないのです。これだけ大切な指導なのに、カリキュラムにはまったく出てきません。小学校で「小1プロブレム」が話題となっています。授業に参加できない子ども達です。このようなことばが生まれると言うことは、全国で授業に参加できない子ども達が増えていると言う事になります。これには幾つもの問題が上げられます。昨日のセミナーでも質問があったのですが「食育」も関係するので、今後、述べて行きたいと思います。

見る・聞く、この指導は幼児期に積極的に行うべき事でしょう。授業の中で、子ども達に対し、「聞いていなければ答えられない」「見ていなければ答えられない」という場の設定を行えば良いのです。この指導に適しているのが、FCです。幼児に難しい漢字や四字熟語を指導する教室沢山あります。しかし、その指導目的が「記憶」に集中しているのが残念です。それも復唱させずに聞いているだけでは脳の反応は薄くなるでしょう。聞いていなければ、四字熟語など復唱出来ません。先生の発音をしっかり聞きとるから、復唱出来ます。また、自分で答えるカード法では、見ていなければ答えられません。授業には、こうした場の設定が重要です。

私の教室では、見る・聞くという指導を積極的に行っています。それが、子ども達の学習姿勢を作るからです。子ども達は、先生の発することばを聞き、脳に蓄えます。そしてそれを自分の声に変えて発声します。短期記憶の繰り返しを行うことになります。平成の子は、短期記憶を必要とする機会に恵まれていません。こうした学習活動を通じて、集中力が培われていきます。

石川メソッドでは、幼児期から学習活動に必要不可欠な要素である、見る・聞く・書く・読む・話す指導を具体的方法を持って行います。FCの特性や特徴を生かし、幼児には幼児にあった指導法で、小学生には小学生にあった指導法で行われます。その中でも、今まで疎かにされていた「見る」「聞く」について、幼児期から学ばれることをお薦めします。

2014/6/30


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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