見出し画像

私が人生で出会った人たちとのエピソード

いくつまでの記事になるかわかりませんが、今回のお話は「私が人生で出会った人たちとのエピソード」についてです。

制作に込めた想い

前回の記事では「制作に込めた想い」についてお話ししました。
まだご覧になってない方は下記リンクより読むことができます。

始まりは専門学生

全てのスタートは専門学校に入学してからでした。入学はしたもののなかなか勉強に打ち込めない日々があり、でも実習(現場)はめっちゃ楽しかったというところから職業にして生きていくという決断まではかなりの時間を要しましたが、結果振り返ると専門学校3年生の時に出会った担任の先生がきっかけでした。

ここでは名前を伏せさせて頂きますが、書籍では名前も載せています。
もしかしたら卒業生、在校生でお世話になったことがある先生かもしれません笑

まずは書籍にも載せた内容を記載します。

私は学校法人三幸学園横浜子ども専門学校で宮武君の担任を務めさせていただきました。
彼との出会いは私が教員として働き始めて1年目、彼は3年制の専門学校の2年生の時の事でした。

クラス運営自体が初めてで、学生と関わる事にもまだドキドキしていたあの頃、宮武君の印象は…というと、決して優等生!とは言い難い姿でした。

むしろ≪優等生とは真逆≫と言ってよい姿。

今の彼からは想像もつかない程、死んだ魚のような目をして、毎日無断で遅刻・欠席を繰り返していました。

無断の遅刻や欠席の場合は学校からの電話をするのですが、電話に出ない事が普通。何事もなかったかのように、ひょっこり学校に姿を現しては、また授業中も寝ている彼。
 
 1年目の私が担任になってしまったから彼はやる気を失ってしまい、学校に来なくなってしまったのではないか…そんな私の不安を他の教員に相談すると、『1年生の時からあんな感じ』と言われる始末。元保育士として働いていた私は、彼のそんな姿を見るたびに、こんなにやる気のない学生が保育者になって良いものか本気で悩んでいました。

 そんな問題児だった彼だったからこそ、私と話した時間はクラスの誰よりも長いと言っても過言ではありません。

遅刻欠席が嵩み、授業の単位が危ないという面談。

これから先どう改善していくべきなのか。

なぜ何度も同じ事を繰り返しているのか…何度面談を重ねたか分かりません。
面談の度に私は彼に望みを託します。
『この面談の後にはきっと約束を守ってくれる。有言実行できるはず…。』

 卒業前の単位修得が掛かった大切な実習での出来事です。

彼の学校生活や保育者としての資質について実習園の園長先生に相談をしたことがありました。

『先生、私は彼の実習をお願いしておきながらこんな事を言うのはとても恐縮なのですが、相談させてください。彼は保育者としてふさわしいですか?私は彼の学校生活を考えると、決して『ふさわしい』とは言い難いのです。でも、現場での姿はどうなのでしょう?現場の姿は先生の方が見てらっしゃるので、是非率直なご意見を頂けませんか?』

すると園長先生は『確かに宮武君はまだ、社会人としてはまだまだな部分が多く見当たりますね。でも、小平先生も現場での様子を見てみてください。宮武君はちゃんと子どもに寄り添って、丁寧に子どもと関わってくれるんです。学校生活だけで評価したら宮武君は赤点なのかもしれませんが、保育の現場に立った時・・・これからの事を考えたら、彼はきっと良い保育者になると思うの。だから大丈夫、宮武君の事を信じてみましょう。』

そう言われて、実習姿を見に行くと、学校では死んだ魚のように曇った眼をしていた彼の目は、キラキラと輝きに満ちていました。

そして、活き活きと明るい表情で子どもたちに関わっていたのです。

そんな姿を見て私と園長先生は、彼に『現場に出て保育者として輝いて欲しい』と望みを託しました。そして彼は無事卒業を迎えます。
 
 卒業してから数年、私の記憶では宮武君からの直接の連絡はありませんでした。でも、友人伝いに『頑張っているらしい・・』と言う話を聞いてほっと胸を撫で下ろしていたのを覚えています。

 社会人として頑張ってくれているんだな…そんな風に思っていたら少しずつ宮武君から直接私宛に連絡が来るようになりました。
『先生、俺、幼稚園を辞めて保育園で働いています。』
『保育園を辞めて今はベビーシッターをやっています。』

自分の現況を逐一、元担任に連絡をしてくるなんて、律儀な人になったなぁ~と思いながら≪報連相がしっかりできる社会人になったんだ≫と嬉しく思っていました。
その後も彼からの連絡は止まりません。

『ベビーシッターで神奈川県NO1です。』
『フリーランスで頑張っています。』

彼のそんな報告を聞いた私は、保育者になるかどうか迷っている現役の学生に対して彼の人生エピソードは希望になるのではないかと思い、専門学校の授業に招くことにしました。

学生時代の姿からは、彼を授業に招いて講話をしてもらうなんて想像もつきません。

でも、私は彼とのやりとりから、きっと宮武君なら今の学生たちに現場の楽しさを伝えられる…そんな望みを託して教壇に立つことを依頼したのです。

そして迎えた当日。

宮武君の姿は私が見ていた学生の頃とは見違え、学生たちに【保育の楽しさ、可能性を語り子どもたちと関わる事の素晴らしさ、楽しさ】を溢れんばかりに伝えてくれたのでした。

そんな彼と、授業の後に時間をとって話をしてみると「今度、一時保育専用の保育室を立ち上げます。困っているお母さん達が沢山いるからどうしても力になってあげたいんです。」彼の言葉には力がありました。

そして授業での様子や、彼の話す熱い想いを聞き私は彼の事業が成功する事を祈りました。

そして、支援を受けられず困っているお母様方の為に、子どもたちの未来のために、彼の熱い想いと力を活かして欲しい…そんな望みを託していました。

その授業から3年半
「電子書籍を出版することになりました。今の自分があるのは小平先生あってのことなので良かったらエピソードを書いていただけませんか?」と彼から連絡がきて私は今筆を下ろしています。

彼から連絡が来たとき、書籍の出版と聞いて何も驚きませんでした。

学生時代の彼のままだったら(とても失礼ではありますが)到底【あり得ない話】なのですが、保育者として凄まじい成長を遂げ、保育業界の希望の星として、お母様方の支援に尽力する姿を見たら【当然の事】そう思えるのです。

そして私は今、彼に新たな望みとして届くべきところに支援の輪を広げていく立役者になって欲しい…そんな望みを託しています。

落ちこぼれ保育士 起業しました!

恥ずかしくも事実です。
本当に穴があったら入りたいくらいの恥ずかしさですが、こんな私でもできたのです。
まだ特に何もなしえていませんが笑
「給与が・・・」とか「人間関係が・・・」とか言ってる暇があったら目の前の子どもに向き合った方が良いんじゃないかと言ったら炎上しそうなので、言いませんが(爆
グチュグチュ文句言ってないで、やろうよって思います。

前回も書きましたが、今自分が置かれている状況だけが子育て支援な訳じゃないし、子どもの為でもない。もちろん、みなさん頑張っている。そりゃ生活がかかっているもの。それに加えて、子どもや他人の生活も心配するのだから、人生を考えるんだから、生半可じゃない。
でも、楽しい。本当に楽しい。

ちょっとだけ、子育て支援のあり方、子どもの為の私を角度を変えて見てみたら、意外とお金になることっていっぱいありますよ!
昔と違って、今はITが発達しているので、なんでも仕事になるし。
諦めないで!
あなたの存在に救われている子どもたち、パパ、ママはたくさんいるから!

熱くなってきたのでこの辺にします笑

次回も制作の内容もチラ見せしながら話していきたいと思います。この本に込めた想いなんかも少しづつ掲載していきます。

あ、出版日決まりました!

12月26日(月)時間未定
タイトル:落ちこぼれ 保育士起業しました!
値段:500円
Amazon kindle より出版致します。ベストセラーになっても赤字なので応援のほど、よろしくお願い致します。

落ちこぼれ保育士 起業しました!

つづく・・・

出版決定!

予定より早く出版が決まりました!!
Amazon kindleのシステム上、SNSみたいに予約投稿的な物ができないらしく、審査が下り次第世に出ちゃうみたいです。
審査の最大時間から逆算して26日にという予定でしたが、即日審査が下りた様です。
制作秘話は最近更新し始めたnoteに記載がありますので、そちらをご覧ください。
この本で私が一番言いたいことは、保育士って最強ってこと。
専門性があってプロフェッショナル。
処遇改善とか不適切保育とか、忙しいとか。暗いニュースが続く業界。今始まった事ではないけど、園に勤めるだけが保育士じゃないし、待遇が悪いからといって、辞めないで。諦めないでってこと。
初心を思い出して欲しい。なんで保育士になったか。なんで保育士を目指そうと思ったのか。
私は決してエリートじゃないし、頭が良い訳ではない。
現役保育士、現役幼稚園教諭、これから保育士、幼稚園教諭を目指している人。
お金の為? 人間関係の為?
その志は子どもの為だったはず。ならできることっていっぱいあるよって可能性の話し。
もしよろしければお付き合い下さい。
恥ずかしながらも私はこう生きてきました。って内容です。

大学、短大、専門学校といった養成校の生徒、職員の方々。少しでも皆様に希望が与えられるのなら交通費だけで馳参じます。
学生でも手に取りやすいワンコイン(¥500)での販売です。Amazon kindle unlimitedの会員の方は無料で読めます。
少しでも多くの人に希望の光が届きますように。

落ちこぼれ保育士起業しました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?