6才児のイライラとお菓子ボックス
長男6才は怒りのスイッチを中々収められない。
感情のコントロールが効かなくなる。
大人でも異常に落ち込んだり、異常に怒ったりすることは多々ある。
でも大人と子どもは違う。
大人は経験の中から、対処法をいくつか持っている。
だから怒っても悲しんでも、泣き喚いて怒り狂うことは中々ない。(と思う)
長男があまりに頻繁に怒りスイッチに切り替わるので頭を抱えていた。
新生活での疲れやストレスが、怒りや悲しみのエネルギーとして発散されているんだろう。
それでも日々のこととなると付き合う大人も疲弊する。
以前に見つけて読んだヨシタケシンスケさんの「ころべばいいのに」という絵本。
どうしても気が合わない人がいたり、いやなことがあったとき、どうしたら良いだろう。
特効薬は無いけれど、自分を励ます引き出しを複数持っておくと良い。
長男がまたパーンと怒り爆発したとき、一緒にこの絵本を読むことにした。
最初は「何で絵本を読まなきゃいけないんだ!」(それどころじゃない)とプリプリしていた長男。
読み進めるとふむふむ、クスクスと真剣に聞き入る。
絵本の中の女の子は、いやなことがあった時の為に、好きな物をいくつか集めている。
「いやなことは雨みたいなものだから、濡れてしまうけれど、いつかは止む」と言いながら。
"いつかは止む雨"とできる限り心地よく過ごす為に、悲しいときやイライラするとき好きな物に触れるようにする。
長男の好きな物を聞く。
「シャチのぬいぐるみ」
寝る時や起きた時に抱きしめているシャチのぬいぐるみ。
好きな食べ物を聞く。
「チョコまみれ」
ときどき食べるチョコのお菓子。
またいやなことがあった時、雨が止むまでの間、好きなものに触れる時間をつくろうと提案してみた。
シャチのぬいぐるみを抱きしめる。
好きなお菓子を食べてみる。
どうしても怒りが収まらないとき、勝手に食べて良いお菓子ボックスだ。自分のタイミングで食べていい。
長男といやなときの為の対処法について話していると、怒りでいっぱいだった長男は穏やかな表情になっていた。少し安心したような顔。
■
子どもはコントロールが及ばない感情に何度も出会う。出会うたび少しずつ学んでいく。
怒りや悲しみの感情にどう向き合うか、どう気持ちを逸らして、雨が止むのを待つか。
その方法について長男と考えながら、気持ちを切り替える方法を持っておくのは、大人も子どもも大切だなと改めて感じる。
"私の好きなものは何だろう"
アレかな。コレかな。と考える。
子どもの心のケアについて考えるとき、自然と自分の心もケアされているように思う。
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