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ライフプランにあわせて計画的なキャリア設計を実現

整理収納アドバイザーとして多数のメディアでも活躍している能登屋英里さん。アパレルのディスプレイからキャリアを始め海外でも経験を積み、現在は居住空間をおしゃれに整え心地よい暮らしを提案するお仕事をされています。能登屋さんに、キャリアの変遷やフリーランスになったきっかけ、今のお仕事への満足度などについて伺いました。

店舗ディスプレイのスキルを磨くため海外へ

ーーまずは現在のお仕事内容について教えてください。

アパレル店舗のディスプレイ担当や自宅リノベーションの経験を活かしながら、整理収納アドバイザー兼インテリアコーディネーターとして、居住空間のトータルプロデュースを行っています。

ーー現在のお仕事に行き着くまでの経緯を教えてください。

新卒でユニクロに入社し、店頭のディスプレイに興味を持つようになりました。売り場を整え視覚的にお客さんに訴求して、それがどう売上につながるのか、店頭で試してみるのが楽しかったんです。その頃、ちょうどタイミングよくディスプレイチームが本部で発足することになり、公募に手をあげて選ばれました。3年間東京本社に勤め、銀座店のオープンなどにも携わりました。当時は大型店のオープンも重なり、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の需要が高まっている時期でした。

その後、さらなるスキルと英語力向上を目指し、28歳で会社を辞めてニューヨークに飛びました。現地のユニクロでインターンをしながら、英語やディスプレイを学びました。しばらくしてビザの関係で出国の必要があったのですが、まだ日本に戻れないと思っていました。そこに新店舗オープンの予定を聞きつけ、パリに。ワーキングホリデーの制度を使って、現地のディスプレイを学びながら、日本のユニクロのやり方も教えました。

ニューヨークとパリで現地のディスプレイを学ぶことができ、海外での人々の生活や町並み、インテリアも垣間見れました。フランスにいるときに、フィンランドへ一人旅へ行った際、とあるインテリアデザイナーの家を訪れるツアーに参加し、そこでインテリアへの興味を深めたもの現在の仕事につながっています。

帰国後、セレクトショップのエストネーションに勤務し、VP(ビジュアルプレゼンテーション)の分野担当するようになりました。VPは、ウィンドウや什器の手配など、VMDよりもさらに空間のディスプレイに携わる仕事です。

ーーディスプレイの中でも領域が細分化されているんですね。

ディスプレイの仕事の中にVMDとVPがあります。簡単に言うと、VMDは、服をどう見せて売るか、VPは店内空間がどう見えて、どんな印象を与えるかを考えるのが仕事です。そのためVPは棚などの什器や観葉植物などもトータルで空間をコーディネートします。似ているようで少し違いますね。

ーー海外もご経験されたうえで、ディスプレイで先進国だと思うのはどの国ですか?

ニューヨークですね。毎日ニューヨークの街を歩きながらウインドウの写真を撮りためて勉強していました。カジュアルから高級まで、街によってカラーが違うので、違いを楽しみながら、通勤していましたね。

「ハイアンドロー」を知ったのもその時でした。先輩に言われたのが、安い服を売っていても、高いものを知らないとその価値がわからないということ。ユニクロの服ばかりではなく、高級ブランドのものも着るように言われました。いろんな服を着た上で、安くても高級品に負けないよさがあることが初めてわかる。

それはインテリアでも一緒です。ヨーロッパの高級ビンテージ家具を知っていれば、IKEAの中で何を選べばいいのかわかるようになります。いいものを知ることで審美眼が付いてくるんですね。高くても一生使えたり、売れば誰かが買ってくれる価値のあるものだと判断ができるようにもなります。そのメリハリやさじ加減がわかってきました。

ーーディスプレイの良し悪しの基準はどうやって決まるんですか?

正解がないんですよ。その会社の方針や、日本と海外でも変わります。例えばディスプレイチームが納得しないものでも、売れたらよし、という考え方もあります。一方、ブランディングの1つと考えて、徹底的に見た目にこだわることが正解とされることもあります。

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SNS活用が自然と仕事につながっていった

ーー店舗のディスプレイから住居のコーディネートに移行したのはなぜですか?
現在住居のコーディネートをメインにしているのは、自分の住環境の変化がきっかけです。結婚を機に、自分の住居のインテリア等をブログで発信するようになりました。約8年ほど前の北欧ブームとInstagramブームに乗り、知人やフォロワーからの反響も大きく、ブログ経由で取材依頼がくるようになったんです。

そうしているうちに整理収納アドバイザーという資格があることと、それを仕事にしながら、家庭とうまく両立している人がいることを知りました。ディスプレイの仕事は店舗が閉まっている夜や朝に対応することもあり、子どもを育てながらだと難しいかもしれないと悩んでいたんです。今後のライフプランも考え妊娠前に資格を取り、その後、得た知識を自宅の収納や友人宅で応用するようになりました。

その後引っ越すことになり、0からリノベーションできる物件を探しました。最近の物件は、高い価格で売るためにすでにリノベーションされていることが多いんです。その場合、細かい点で希望に沿わないこともあります。私は設備なども含めて全て自分で選びたかったので、むしろボロボロの状態の物件を探しました。Pinterestで理想のイメージを集め、具体的なイメージもありました。インテリアや収納についても、それまでの経験を活かしながら自分が納得するリノベーションを実現しました。

それらの経験全てが、今の仕事に活きています。

ーーアパレルディスプレイの担当者と収納アドバイザーは、素人からすると全く違う職種のようにも思えます。

私の場合、これまでの経験をパズルのように組み合わせています。VMDの経験は収納に活きているし、空間のトータルコーディネートはVPの経験が活きていますね。

ーーなるほど。幼少期の体験で、今の仕事に影響していることはありますか?

高校生のときに一人部屋をもらったことがうれしくて、壁にどのポスターを貼るかや家具の配置など、こだわるようになりました。芸大でファッションを専攻しましたが、近い領域としてプロダクトデザインや建築も学んでいました。

ーー今の仕事に行き着いたのは、それまでの経験があってこそなんですね。

そうですね。振り返ってみるとたくさん失敗もしました。海外にも行っていろんなものを見て、最後に自分が本当に好きだと思えるものに戻ってきたという感じです。

ファッションもそうだと思います。10代や20代の頃は、自分が好きかどうかではなく、そのとき何が流行っているかを基準に選ぶ傾向にあります。今は自分に合うものがやっと見つかってきましたね。

ーー部屋のインテリアなどにおいても、自分が好きなもの、納得できるものを選ぶのは難しいですが、徐々に自分に合うものが見つかるのでしょうか?

自力で見つけるのは難しいこともあります。クライアントにおしゃれな部屋をつくりたいという思いはあっても、どんなものが好きか聞くと出してきたもののテイストがバラバラで統一されていないことも多いです。最近はそういった迷っている人に向けて、自分に合うインテリアのスタイルを探すセミナーも実施するようになりました。

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子どもがいても働きやすい環境を求めフリーランスに

ーーフリーランスになったきっかけはなんですか?

子どもが産まれたことが大きいですね。出産後、アパレルのディスプレイの仕事に復帰しましたが、時短勤務で現場にほぼいけず、内勤の仕事しか回ってきませんでした。自分で仕事を取りに行くこともできたかもしれませんが、それでも時間の制約もあり、もやもやが続いていました。

一方、自宅リノベーション後、ブログを通じた取材依頼などが増えていました。その流れで編集者さんとつながり、副業としてライティングの仕事をもらうようになりました。それが楽しくて、徐々に人のお宅に訪問して整理収納作業の経験を積み、整理収納アドバイザーとして記事を書くことが増えていきました。

ーー副業から始まったのですね。そこから独立までにはどんな経緯があるのでしょうか。

会社には、今後フリーランスとしての活動を考えていることを伝えていました。副業して2年たち、その間にクライアントの目処がつきました。3年目で独立できそうと判断し、それまで正社員で勤めていた会社との契約を業務委託に切り替えました。しばらくして、整理収納アドバイザー一本で成り立つようになり、アパレルの会社との契約を終了しました。

ーー新型コロナウイルスは想定外としても、しっかり計画を立てていたんですね。

そうですね。思い返してみても、ある程度道筋が固まってから次に進む、という意識はずっとあったと思います。

ーーフリーランスになるための営業活動などはされたのでしょうか。

ブログやInstagram経由で取材され、そこからつながっていくことが多いです。自ら動いたことで一番覚えているのは、愛読していたリノベーション雑誌に手紙を送ったことですね。
編集者にブログを見てほしいとメッセージを送ったところ、実際に見てくださり、取材されることになりました。実際に掲載された記事を見たライターさんから連絡があり、さらに連鎖的につながっていきました。これまでの取材を数えてみると、本とオンラインで、大小あわせて50件ほど掲載がありました。

ーーそれだけ実績があれば、独立に不安を感じなかったのでは?

いえ、それでも不安はありましたが、主人がサラリーマンなので応援してくれました。自分で稼ぎたい気持ちも強かったので、多少の不安はあっても踏み切りました。個人事業主の友達に話を聞いたところ、好意的な意見が多く、背中を押されたこともありますね。

ーー個人事業主として働くことへの期待感のほうが強かったのですか?

楽しみでしたね。やっと自分のやりたかったことが実現できるという期待がありました。趣味が仕事になっている感覚です。自分の生活の中で、いいデザインのものを日常に取り入れれば暮らしを整えることができます。キッチン用品も、いいものだとしっかりお料理もできて、自分のテンションも高まる。そんな体験を他の人にも共有し、素敵な暮らしを送ってもらえるとこちらもうれしくなりますね。

ーー会社勤めに戻る選択肢もありますか?

どうしてもこの人についていきたい、ということがあれば可能性としてはありますが、苦労はありながらも自由度の高い、今の働き方に満足しています。

現在は勉強のためにもチームに所属していますが、そういった環境があれば大きな仕事を受けることもできます。フリーランスとはいえ、完全に一人きりで仕事をするわけではなく、みんなで協力しながら進めていく選択肢もあります。

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口座・モバイルSUICA連携で経費入力時間削減

ーーバックオフィスについても伺います。経理業務はどのように行っているのでしょうか?

発注を受けて見積書を出す作業をその都度行い、企業に向けた契約書を月末にまとめて発行し、翌月に処理しています。請求書の枚数は月に3〜4枚ほどですね。会計freeeを使って請求書を出すと、作成も楽だし、相手にちゃんとしている印象を与えることもできるので、ありがたいですね。あとは入金があるたびにチェックしています。

出先だとスマートフォンアプリ、自宅だとiPadやPCを使うことが多いです。見積書や請求書はPC入力がやりやすいですね。経費の入力などはアプリでサクッと終わらせてしまいます。

銀行口座はメインとサブを分けており、それぞれ会計freeeと連携させています。経費用のクレジットカードもあるので、そちらも連携させて経費入力の手間を省いています。口座の連携の設定も簡単でした。

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ーー会計freeeを使い始めた理由はなんですか?

デザインが決め手でした。ファイナンシャルプランナーに会計ソフトについて相談したところ、いくつか候補をあげてくれたのですが、その中で一番しっくりきたんです。お試し期間に使用感を確認し、スムーズだったのでそのまま使いはじめました。

ーー税理士にお願いする選択肢も考えましたか?

昨年度は処理する量もそこまで多くなかったですし、会計freeeで簡単に登録できたので、今のところは考えていません。今後経費が増えたり忙しくなったら検討するかもしれませんが、周りの個人事業主の話を聞いても、一人でやっている人が多く、しばらくはこのままかなと思っています。

ーー初めての確定申告はどうでしたか?

最初の半年はそこまで忙しくなかったのでコツコツ入力できていました。後半は忙しくなり、レシートが溜まりがちでしたね。とはいえ、そこまで経費も多くないので、レシートをしっかり取っておきさえすれば問題ない範囲です。売上は都度入力するようにしています。初めての確定申告でしたが、3日ほどで終わりました。

ーーこれから会計freeeを使う方にアドバイスはありますか?

最初に銀行口座やモバイルSUICA との連携を設定しておくと楽ですね。特にモバイルSUICAの連携については、少額の交通費をひとつひとつ入力する手間が省けるので助かっています。

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誰かに喜んでもらう実感が大きくなった

ーー会社員時代と個人事業主のいまで、仕事における楽しさは変わりましたか?

会社員の時代は大規模なことには携わっていましたが、自分の担当領域が決まっていて、淡々と仕事をしていました。一方今は、何もないところから自分で想像して、理想にあった写真を探したり、家具屋を回ったりするのが楽しいです。

また、店舗にいたときは売上を気にすることばかりで、お客さんの気持ちにまで寄り添えていませんでした。今は、相手の暮らしをどう良くするかを考えることが仕事に直結しています。相手の喜びが見えるのは大きいですね。

ーー最後に今後目指していることを教えていただけますか?

Instagramのフォロワーを年内に1万人まで増やしたいですね。今のままでも仕事はありますが、さらに宣伝力をつけていきたいです。あとは自分だけの書籍を出したい。これまで何人か特集される中の一人として書籍に掲載されたことはありますが、私の名前で本を出したいです。個人だけでなく企業からのオファーもくるようになることが理想です。

ーーぜひ実現してほしいです。本日はありがとうございました。

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文:木原 杏菜


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freee株式会社でアプリのマーケティングを担当しているnozomiです。 三度の飯より一杯のうどんが好き。