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成長する子ども達へ ベルギーでの3年間

昨日は長女の幼稚園の卒園式だった。ベルギーではどういった卒園式が定番かはわからないが、日本のように厳かではなくカジュアルで明るい雰囲気だ。季節も明るい太陽の降り注ぎ草木が育つ初夏だ。長男の時は夕方にイベントがあり、一回帰ってからカバを飲みながら。屋外で子ども達は集合してカーペットを走ったような。年長の2月から幼稚園に通い始めた長男はずっとオランダ語を話さず活動にも常に受け身だったこともあり留年するか進学かを個人面談で話され同様したのも懐かしい。

長男の卒園式は夕方。小学校の卒業式と一緒でした。ここをジャンプして終了!

先生方は本人に決めさせてほしいと強く言われ、まだ幼く自分で決めるということもよくわかっていなかった彼に日本語で説明するのもなかなか骨が折れた。留年や飛び級があるフランスで育った夫は、息子は12月生まれで身体も小さいから留年には好意的だった。わたしは同級生が隣の小学校に通っているのに自分が留年したら比べてしまうんじゃないかと気をもんだ。最終的に長男がお友達と一緒に小学校に行きたいと決め無事卒園する運びとなった。多国籍でリベラルなルーヴェンの学校は、彼が決めたなら言語は学校で全力でサポートするので問題ないよと励まされ心底安心した。どうやらこういったサポートはベルギーでもあたり前ではないらしい。1年目は小学校のオランダ語が母語でない子ども達のクラスに週何回か参加し、そこでたくさんお話もでき、2年目の今は学校での生活には全く問題ないくらい成長した。子どもは簡単に言葉を覚えるとはよく言うが実際はそこまで単純ではなく個人差が大きい。土曜は補習校に通い辛い漢字の勉強もなんとかこなし、ドラえもんが大好きになり化学の本を日本語で一緒に読む。次は3年生なんて信じられないスピードだ。

たまたま帰りが重なってお友達と。虫や草に詳しいお友達に学ぶことが多く今では自然が大好きに。

比べ長女は3歳からベルギーの幼稚園へ。初日から全く動じることなく友達もたくさんできクラスではリーダーシップを発揮することも。昨日の卒園式でも友達に囲まれ楽しくゲームをし、みんなの前でジョークを言い一番最初に卒園証書をもらい喜んでいた彼女。その活発さと意志の強さに家では手をやくことが本当に多いが。なんせ親の話を全く聞かない、自分の意志にそって行動するのだ。3人子どもがいて平日は夜までワンオペのわたしにとっては彼女を制しない限り全てが回らない。それでも、ベルギー生まれのお友達に囲まれながら全くものおじせず振舞える姿をみて、感動すら覚えた。特にわたしはシャイな子どもだったので。夫もそこまで前に出る人ではない。どこからそんなパワーを持って生まれてきたんだろう。

長女の卒園式は水曜11:30に集合して親子でボードゲームやサッカーを。その後、この舞台でダンスをして卒園証書を受け取る。写真撮影して解散。午前中に終わるのも良い。

末っ子はまだ未知数。最近はお話はだいぶ得意になった。すぐ保育園に入れなかったこともあり散歩やお茶や友達、大学にも連れまわしたのも良い思い出。もう赤ちゃんがいなくなったのかと寂しくもある。そしてわたしはこの期間何か成長したのかなと考えてしまう。子ども達に係わるあれこれで体力気力を消耗し、なんとか凌いできたのが現実だ。これからも落ち着くことはきっとないだろう。

日々の喧騒にかき消されて忘れてしまう前に、彼らの姿を書き残しておこう。来週の一時帰国を前にこの3年間をねぎらいたい。

自然が大好きな末っ子。帰りに花を摘むのも日課に。かたつむりも大好き。。。


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