居心地の悪い椅子に座って考える
大学院の結果はまだ出ないけれど授業は始まる。先日スタディカウンセラーに大学始まっても結果はすぐ出ないからもしやる気あるなら授業行ってもいいよと言われ、やる気より不安によりとりあえず行くがどうにもすっきりしない。今まではわくわくしていた友達作りや新しい出会いも今は自分の状況、年齢が一回り以上離れており子どもがいることや何年も繰り返していることなど、特殊な例が多すぎて話すのがめんどくさいなと。
別に最初から全てを説明する必要は全くないのだが、今までの経験上思った以上に若く独身に見られたりすると後々面倒なことになりそう、また言いだした際に必要以上に驚かれることに疲れるため保身のために自分から話すようにしているだけだ。とりあえず課題の話ができるくらいの友達は欲しいな、でも続けらるかわからないし。初日はとりあえず授業を受けることに専念することにした。
昨日、今日と授業を受けてみたけどやはり新しいわくわくするような気持ちは持てなかった。人類学に自分は既に結構かかわっているからだとも思う。少し挑戦が必要だけど、社会学か宗教学、哲学か文学部の講義も受けてみようかなと少し前向きに検討し始めた。そう思えたのは博士課程に在籍する友人に今の状況を話したら、社会学とかやってみたらと提案してもらったから。今概要を確認したりしている。現状を抜け出すには新しい何かが必要なのかも。
16時に授業が終わり少しカフェで休憩してお迎えに向かおうとお店に入ると、テラス席も店内も新しく来た学生達に埋め尽くされ賑やかな活気に満ちていた。誰も座っていないカウンター席に座ってみる。椅子の脚が垂直でなくコーヒーを飲むたびにかたかたと揺れる。だから誰も座っていないのだと納得した。いつもならさらに座りやすそうなソファ席をめざとくチェックし移動する。常に最善の状況でくつろげるための努力は惜しまない。
ただ今回は少し違った。居心地悪い椅子でも座ると決めたので席を移動することを考えないことにしたのだ。小川奈緒さんのvoicyで迷うのが嫌いなのでやるかやらないかはすぐ決めると話していたのに影響されたのかもしれない。最善の座り心地でなくとも、両隣に囲まれていないのびのびとしたスペースと窓からのぞく街並みに癒されながらnoteを書くのにはちょうどいい。迷わないと決めたら居心地の良さも案外気にならなくなった。
毎日子ども達にかかわる些末なことから将来にかんする大きなことまで決めるという行為に事欠かない。最善の道を選びたいという思いが今を苦しめる。とりあえず決める。それをやるためにベストを尽くす。それだけで多くの物事はシンプルになるような気がする。今そう思うだけでまた毎日に悩むことは目に見えてるのだが、とりあえず少し気分を落ち着けてから家路につこうと思う。
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