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デッサンのおもしろさは線

もっと生きた線を描きたい

私がデッサンをしながらいつも思っていたこと。

たまに気づくと線ではなく、ぬってしまって
師匠にダメ出しされることもあったけど…

もちろん、いろんな描き方、スタイルがあるので
これが正解というものではないが、
師匠の元で描いているうちに
デッサンならではの”線”の魅力にハマっていく。

Drawing no.17

暗い部分を線で力強く描くことで
躍動感が出て、より立体的になったように思う。

ここでは手首から腕につながっていく長い線が強調されるが、
この一方向の線だけだと、それだけが強すぎて浮いてしまうので、
ちょっと相反する横線を入れるとなじんでしっくりいく。

この横線は全くもって感覚的なものなので
ルールなどない。

力強く立体を感じさせる線と、隠し味のような横線

こうした線が描写するものを生き生きとさせ、
写真のようにリアルに描き写すのとはまた違い、
デッサンならではの味が出る。

これがむずかしくも、おもしろい。

Drawing no.19

この太ももの強い線に、大胆に横線を入れたのも
描いているうちに自然としたくなったのだ。

でも、突然そんな線をいれるのにも勇気が必要で、
まだ経験が浅いがゆえに、いつも迷いながら描いている。

そんな迷いから一歩抜け出せたのが、こちら。

Drawing no.36

ようやく線を生かす感覚がつかめた気がした作品。

無心になって線を描いている時、
「シャ、シャ、シャ」と聞こえる鉛筆の音が心地よかった。


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