うちに夢の国ができた話
「動物を好きな人に悪い人はいません」
うさぎと暮らして、もう10年弱になる。
動物と生活した経験がなかったため、お迎えする前は
「暮らしてみて、合わなかったらどうしよう」
という情けない考えが心の奥底にあった。
だけど、年月が経ってもまったく飽きる気配がない。
同じような毎日のくりかえしでも少しずつあり方は違うし、もぐもぐ食べて、うとうと眠って…という姿をみるだけで
「おだやかに生きてくれているなぁ」
と、心があたたかくなる。
いつしか生活はうさぎ中心となり、
温度や湿度の管理は当然、食べ物も成分や産地まで気にするしまつ。
何か気がかりなことがあったら、うさぎはすぐ病院へ連行される。
一緒に暮らす前には思いもよらなかったことが、当然の毎日。
うさぎ自身は
「そこまでしていただかなくても…」
ってありがた迷惑に思っているかもしれないけど、
「きょうのご飯はこれにします、最近この栄養がたりてないですから」
「きょうはおなかが変なかんじなので、病院へいきます」
という風に自分で選んで行動することができないので、
ここはひとつご理解ください。とお願いしている。
動物と暮らしている人が他人と一緒に生活することになったとき、
気になるのは
“ 相手が動物に理解があるか ”
ということだと思う。
ちいさくても大切な家族、変なことするような人だと困る。
ノビ夫も私と同じく、動物と暮らした経験がなかった。
“ 嫌がったりはしないと思うけど、どんな感じで接するのだろう ”
と少し心配していたが、うさぎの
「さぁ、遊んでください」
「さぁさぁ、なでてください」
というアピールに、嬉しそうに応じている。
つい最近は
「リビングに別荘スペースを作ってやるか」
と言い出し、あれこれ思案していた。
うちのうさぎは普段、幅60センチ×奥行き50センチ×高さ50センチのケージに住んでいる。それが縁側にあってヒーターだけでは寒いので、あたたかいリビングへ移動させようか悩んでいたのだった。
「作ってやるかー」が軽い言いかただったので
“ ざぶとんくらいのスペースかな ”とこちらもゆるく考えていたら、
幅85センチ×奥行き140センチ×高さ50センチの巨大スペースを作り上げた。
“ 本宅より大きくなっとるやんけ! ”
と心の中で盛大につっこんだ。
さらにこの別荘には広さだけでなく、使いやすさにこだわったところがたくさんある。
①木でできている
→うさぎ自身も居心地がよいし、見た目もおしゃれな感じ。
②床がアルミマット
→脚への負担の軽減と、さむさ対策を考慮。
③コードを通す穴がある
→うさぎ用ヒーターがすっきりと設置でき、引っかかり事故防止になる。
④一面だけ、壁面が網
→ここから中の様子が見える。何してお過ごしか、即確認可能。
動物と暮らしていない人にはわかりづらくて申し訳ないが、
一緒に暮らしている方にはよくわかるはず。
大変素晴らしい、夢の国のような行き届いたスペースなのだ。
“ 愛に満ちあふれとるやないけ! "
再び心の中で盛大につっこんだ。
どうもノビ夫は私といい勝負をするくらい、うさぎのことを大切に思っていそうだ。
動物を好きな人に悪い人はいません。
これはお世話になっている動物病院の、大好きな先生の言葉。
先生のこの言葉はシンプルだが、真理だと思う。
生き物としてのカテゴライズの壁を越え、相手の目線に立ってそれを尊重することができる人に悪い人はいない。
ちなみにこのスペースは私も入れる広さなので、
時々本などを持ってお邪魔している。
大好きな存在と触れ合える、私にとってもここは夢の国。
お読みいただきありがとうございました!
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