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(小説5分読書)四辻御堂物語~水龍の巫女と妖狐の罠~(宿命④)
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以下本文
スオウとクロ君に囲まれて、迷路のような廊下を歩く。藤田さんが案内すると言うのを断って、スオウは勝手知ったるというようにスルスルと歩き、私に用意された部屋まで来た。
和室ではなく洋室だった。扉には桜の彫刻がされていて美しく、中もアンティークな家具がセンス良く配置されていた。ベッドも高級ホテルのようなふかふかとした寝心地だ。窓からはよく手入れされた中庭も見える。
「なんで夢を見たことを言わなかった」
部屋のあちこちを見るのに忙しかった私に、スオウが冷たく聞く。クロ君が心配そうにスオウを見上げるが、スオウは構わず私を見ている。
「だ、だって聞かれなかったし。というか私は何も知らなかったんだもん!」
「はぁぁぁ……。なんてこった。澪さんはこうなるとわかっていたんだろうか……」
「どういう意味?」
「あんたが次期当主に選ばれたってことは、あんたはこれから澪さんがやった修行をしなくちゃならなくなる。暫く帰れないと思った方がいい」
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