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ゴミ捨ての法則。


生きていれば必ずゴミが発生する。

1人の人間が、1日の間で出すゴミの量は900g前後だそうだ。

ちなみに食料廃棄に至っては1日で、1人おにぎり1個分を捨てているとも言われているらしい。

そう聞くととても勿体無いように感じる。

ゴミは家に溜め込んでおくわけにもいかないので、定期的にゴミステーションへ出し、回収車が来てゴミを持っていってくれる。

素晴らしい仕組みづくりに日本バンザイ。

だがしかしこのシステムに加わるにはある義務を果たさなければならない。

自治会に所属しなければならないのだ。

自治会に所属するにはお布施を払うという入会手続きが必要だ。

私は自治会という組織がそこそこ気に入っているので全く苦ではない。

近隣住民とコミュニケーションを取るのはとても大切なことだと思う。

なんと親切なことに引っ越してきた初月の会費は無しにしてくれて、翌月分からで良いとの打診だった。
ありがたい。

早速区会長のおばさまに会費を払った。
ゴミステーションの場所を教えてくれて大助かりだ。

ゴミ出しにはもう一つ必要なものがある。

ゴミ出し分類の冊子だ。

市役所に行ってウロウロしてみる。
それっぽいものが集まっている机を見つけた。

ゴミ出し日が分かるカレンダーがあったので拝借する。

しかしゴミ出し分類冊子が見つからない。
役所内をウロウロする怪しい奴になっていた。

もう分からなさ過ぎるので窓口に行って聞いてみるとすぐ出してくれた。
早く言えば良かった。  
ともあれミッションは完了だ。

数日してゴミは溜まってきたが、袋がいっぱいになるまでには至っていない。

家の中にゴミ袋を置いていると臭いが気になるので、玄関を出てすぐのところに一旦置いていたら、またまた数日後の朝にはゴミが散乱していた。

おそらくカラスにやられたのだろう。
玄関先が生臭い。

外は外でも戸がある隔離部屋がちょうど付いている古民家であったので、そこに入れておこう。

ある日出かけて家に帰ってくるとポストにゴツい何かが入っていた。

見てみると、ゴミ出し分別の冊子と地域月報的な冊子と、ゴミ出し日カレンダーが入っていた。

だ、誰が入れてくれたんだろう。

市役所の従業員に所在がバレているのか。
近所の人が親切で入れてくれたのか。

なので古民家にはゴミ出し冊子が2冊になってしまった。
まぁいいか。

ゴミ袋をパンパンにして出すまでまだ数日かかりそうであった。

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