沓掛良彦『エラスムス/人文主義者の王者』
☆mediopos-2279 2021.2.11
権力か反権力か
どのイデオロギーに与するか
白か黒か
さらに
どこに属するか
専門は何か
それらを明らかにしようとしないとき
ファナティズムは
そのことをこそ疎ましく思うようだ
エラスムスも一六世紀のヨーロッパで
双方のファナティズムから激しく攻撃を受ける
「エラスムスが卵を産み、ルターがそれを孵した」
といわれるように
エラスムスという「人文主義の王者」がいなければ
プロテスタントを生んだ宗教改革は
生まれていなかっ