佐々木 雄大『極限の思想 バタイユ/エコノミーと贈与』
☆mediopos-2565 2021.11.24
現代では「エコノミー」といえば
経済を意味するものとして捉えられているが
それは近代以降のことである
「エコノミー」の起源は
古代ギリシアの「オイコノミア」にまで溯れ
家を富ませるための家政の技術のことだったが
ストア派の哲学者は
宇宙を秩序づける根源的な働きとしてとらえるようになり
さらにキリスト教神学へと移入され
スコラ哲学のトマス・アクィナスはそれを
神による世界統治の様態としてとらえるようになる
やがて一八