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【思春期メモ】アルゼンチンで思春期男子と向き合うコツとは


ある日の我が家の会話


不機嫌な息子が突然こんなことを言い出す。
『ねぇ、夕飯って食べなきゃいけないの?』
父『どうした?具合でも悪いのか?』
子『食べたくないって思ってても、結局食べるし・・』

何だか歯切れの悪いトークが続く。
父『具合悪いならすぐに寝るしかないんだよね』
とか言いながら

父『だったらゲームもスマホも触れないけどね』
と、息子の娯楽である伝家の宝刀を抜いて威嚇してみる。
子『わかったよ、食べるよ。』

そうは言いつつも、いやいや食べさせる必要もないと思う。
ゲームしたいから食べときゃいいか、その日はそんな結末だった。


別の日、その日のことを根に持っていたわけでもないが
子『今日のご飯、何?』
『え?!ご飯作らなきゃいけないの?』
子『え、別に良いんだけど・・』


ほんの一瞬だけ、会話が止まった気がした。
ちょっとやり過ぎたかなと思った瞬間だった。
『自分で何か作ろうかな』
なんてことを言い出したことに驚いた。

子供は子供なりに親の懲らしめに反応したのか
意図まではわからないけど、これで正解だなと確信した。




大人が言おうとすることは


やってもらえることは当たり前じゃないし
自分でできるのなら自分でやってみればいい。

そんな発想を持ち合わせていたことが今回の発見。
結局は食事の支度のすることは親の義務でもあるので
作るには作るし、美味しく食べてほしいと願って作る。


『食べなきゃいけないの?』
の言葉が相手にどう伝わるのかを考えて発するということ。
思春期世代に絶対的に必要なこととは
「発言する前に一度考える」ということなのではないか。


それ以来
『今日のご飯、美味しそうじゃん!』
『今日は楽しかった、ありがとう』

自然にそんな言葉が増えてきた気がする。

ふと発する言葉がちょっと大人になっている。
日本にいたら気づけなかったことかもしれない。


叱るばかりじゃ伝わらないことがある。
海外で生活していて、それがわかったような気がする。
父子生活、父が唯一の日本語の話し相手だから。



~おまけ~


最近、顔のニキビに悩んでいる息子。
『どうやったらニキビって無くなるの?』
ってイライラしながら言うから

『ニキビが無くなるとヒゲが生えてザラザラになるんだよ』
って教えてあげたら

毎朝のニキビと向き合うイライラが
ヒゲが生えてくる恐怖に変わっていって
イライラが無くなっていった様な気がしている。


思春期って大人と子供の狭間の時期。
子供心を大人の言葉で伝えるって難しいこと。
楽しく向き合える語彙力も大切なんだと思う。


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