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2023年6月の本棚

6月に読んだマンガをまとめていきます。



【新】ダイヤモンドの功罪 1 / 平井大橋(集英社)

類稀な運動神経を持つ主人公の綾瀬川次郎。本人はただみんなと楽しみたいだけなのに、どのスポーツを始めてもその天才ぶりが否応なく発揮され、孤立してしまうことに悩んでいた。そんな彼が小学5年生で出会ったスポーツは「野球」。楽しむことに重きを置いた弱小少年野球チームに入った綾瀬川だったが、そこでもまた、己の才能が周囲の人間を狂わせていくーー。

望まない境遇に嘆く天才の孤独と怒り。同年代の子たちが味わう理不尽。天賦の才を目の当たりにした時の大人たちのギラついた眼差し。明確な「悪者」が登場するわけでなく、当人の意志とは無関係にどうしようもなく歯車が狂っていくようなストーリーに心臓を鷲掴みにされました。

スポーツが題材ではあるものの、野球の「競技性」についてはほぼ触れず、一人の天才とそれを取り巻く人々の「心理描写」や「人間関係」だけを描いていくという尖った作り。綾瀬川次郎はこの先どこへ向かっていくのか、来月には早くも2巻が出るので楽しみです。

読切『可視光線』

読切『サインミス』

読切『ゴーストバッター』

読切『ゴーストライト』

平井大橋先生の過去の読切は、『ダイヤモンドの功罪』と共通の登場人物と世界観で描かれており、これもまた面白いです。小学5年生から始まった連載も、順調に連載が続けば甲子園やプロ野球に続いていくかな…


逃げ上手の若君 11 / 松井優征(集英社)

馬狂い・今川範満のりみつとの競馬勝負を制した時行は、鎌倉奪還最後の関門、尊氏の実弟にして鎌倉の現統治者・足利直義との大一番を迎える。正論を並べる直義と感情を優先する時行の論戦から始まり、泰家の秘策による形勢逆転を経て、逃げ上手の若き英雄が、遂に命懸けの里帰りを果たす

前半後半の二つの勝負それぞれ良すぎたけど、史実的にここが多分ピークだし、あとは厳しい展開になりそうなので心しておこう。


隣のお姉さんが好き 3 / 藤近小梅(秋田書店)

夏休みを経て、なんとなく大人に近づいた佑は、心愛しあさんへの純粋な気持ちのその先にある「付き合うこと」を意識し出す。一方の心愛さんはというと、半ば振り回されながらも、佑との繋がりを持とうと向き合う。もどかし年の差ラブコメ「変化」の第3巻。

自分の気持ちを言葉にしたり、心の内側を見せたり、ゆっくりじんわり関係が進み、やっとお互いがお互いの方を向き合ったような、そんな感じ。

「こうなったらハッピーエンド」という明確な終わり方を読者に提示し切らないストーリーなのもまた良い読み味。もし佑が心愛さんと付き合うことになったらしばらく横になる自信がある。


ブランチライン 5 / 池辺葵(祥伝社)

アパレル通販会社に勤める仁依と山田が懸命に口説いたブランド「onde」。芳しくない通販売上の打開策として新たに立ち上げられたセカンドライン「branch」はどうやら好調のよう。

ずっと気になっていたタイトルが回収され、作品全体の主題も改めて見てきた。誰しもが他人の積み重ねた土台の上に立っている。確かにそうかも。


猫のまにまに 2 / 宇島葉(KADOKAWA)

人間の真田尾またびさんの元で暮らす俗っぽい猫又・金子さんの破天荒で悠々自適な生き様に癒されながらも、2000年生きているという第二の猫又・クロの「おわかれ論」は妙に心に刺さった。

人間よりも圧倒的長寿の猫又。中には多くの人間との死別を経験してきたからこそ馴れ合うことを避けようとする個体もいる。孤独を受け入れるクロに対して金子さんが達観したように諭すシーンを、なぜか何度も読み返してしまう。

動物が動物の姿のまま、人間のいないところで、会話するようなシチュエーションなんだろうな~と思います(伝われ)


双影双書 2 / 舟本絵理歌(小学館)

宵を庇い、矢に倒れた皇太子・冠星は、謎の霊薬を飲まされ、目が覚めると…身体がキョンシーになっていた!このことが宮中に知れると混乱は避けられない。そう考えた冠星は、宵に自身の状態を周囲に悟られることなく、暗殺の首謀者を探し出すよう命ずる。

サンデー本誌からサンデーうぇぶりに移籍してからの待望の2巻。ハラハラさせる展開の中で描かれる宵と冠星の厚い信頼関係に心揺さぶられる。しばらくの休載を経て、来月からは連載も再開とのこと。ゆっくりじっくり楽しませていただきます。


【完】園宮さんの婿事情 2 / 岡畑まこ(リブレ)

1年半ぶりの新刊にして最終巻。過去に出会っていたという王道にして最高の関係性はやっぱり良い。おおごとではなくとも、お互いの心の傷を見せ合い、歩み寄っていく過程が描かれていたので満足です。こう、好きだ嫌いだとかの言葉で言い表さない関係に留めてくれて逆に良かった、と思う。

1巻発売後に休載もあったりと苦しい連載だったかもしれませんが、こうやって最後まで描き切ってくれてありがとうございます、という気持ちでいっぱいです。サクッと読めるし線も綺麗だし2巻には大正義な描き下ろしも収録されているしおすすめの作品でした。次回作にも期待大!


君は放課後インソムニア 13 / オジロマコト(小学館)

大阪へのオープンキャンパス旅行で、改めてそれぞれの目指す道を再確認した受験生たちは日々勉強に励む。そんな中、共通テストまで残り2ヶ月と追い込みの時期を迎えたガンタとイサキに大きな試練が訪れる

今までも不眠症の原因は明かされていたけど、ガンタの口から改めて気持ちが溢れ出るシーンは、深夜に読んだというのもあって、ボロ泣きしてしまった。微かな記憶の断片が現在の生活に繋がっているってことはままある気がする。

実写映画も観てきました。一番良いシーンの夜空CGがちょっと浮いていたのだけが残念だったけど概ね満足。森七菜ちゃん率が高い最近の実写化。


【完】きつねとたぬきといいなずけ 1~3 / トキワセイイチ(マッグガーデン)

人間のナルヒトの元に、ある日きつねのナツネとたぬきのタヌロヲがやってきた。ナツネはどういうわけかナルヒトの「許嫁」らしい。ナルヒトの住むの人間界とナツネたちの動物界の様子を並行して描きながら、ユルくて深い交流が描かれます。

自由奔放に振る舞いながらも妙に哲学的な物言いをするナツネや、ナルヒトの忙しくも穏やかな毎日に、ハッとさせられたり癒されたり。言葉選びと言葉選ばなさのバランスが良く、心の隙間を埋めてくれるような優しい作品でした。


イジめてごっこ。1~5 / 南文夏(白泉社)

被虐願望のある生粋のドMの大学生ゆかちゃんと、そんな彼女のために頑張ってSになろうとする、優しい歳上社会人彼氏の真広さん。新米カップルのSMプレイ奮闘記。

一応一般紙連載とは言え、成人向けな描写もあるのでそこは注意。ですが、この作品の本質はそういう表面的なエロではなく、自分の性癖に対する向き合い方やパートナーとのコミュニケーションについて真摯且つコミカルに描くところにあります。

デリケートな題材を、攻めすぎず攻めなさすぎず、エンタメとして楽しめる塩梅で描いており、単純にとても興味深い作品でした。SMは一日にしてならず。後述の『つばめアルペン』と同じ作者と知って最初驚愕した。


【新】つばめアルペン 1 / 南文夏(集英社)

転勤族の藤井つばめは高校入学を機に北海道の祖母の家に居候することに。高校こそは!と友達作りに燃えるつばめだったが、どうも上手くいかず…。そんな中、変人部員一人だけの怪しい山岳部の勧誘を受け、「山登り」に出会う。

ゆるふわ山ガール漫画ではありつつも、全国高校総体を目指すというスポ根部活漫画の側面もあって楽しい。山登りたくなる。登山用具は高い。


【新】ブルーアーカイブ 便利屋68業務日誌 1 / 野際かえで・ブルーアーカイブ(ブシロードクリエイティブ)

大人気ソシャゲ『ブルーアーカイブ』に登場する便利屋68シックスティーエイトの活動を描いたスピンオフコミック。何を隠そうブルアカ大好きなので発売を心待ちにしておりました。

内容に関しては特に言うことはありません。ムツキが可愛い。みんなもやろう、ブルーアーカイブ。


【新】ホタルの嫁入り 1 / 橘オレコ(小学館)

『プロミス・シンデレラ』の橘オレコ先生の新作は、明治が舞台の殺し屋×病弱令嬢ラブ。

大枠は前作同様な感じですが、1巻目から早速だいぶ変な方向に話が進んでいる気はする。素で「???」ってなった。前作が本当に受け付けられなくて途中で読まなくなっちゃったけど、今回はどうなっていくのか。しばらく様子見と言ったところです。


ラーメン赤猫 4 / アンギャマン(集英社)

猫が営むラーメン赤猫に新猫・ジュエルが加入。猫のホストクラブを作ることが夢だという陽気で努力家な新メンバーも加わり、益々盛り上がる赤猫。もう言うことないくらい最高の満足感。ほぼ殿堂入りと言ってもいい。これからも期待大です!


ウィッチウォッチ 11 / 篠原健太(集英社)

本紙に掲載された時から楽しみにしていた『SKET DANCE』とのコラボ回他、モリヒト修行回、ミハルのバラ回、カンシのバイト回、ウルフ&ネムデート回、モリヒト&ニコデート回を収録。

スケダンコラボは連載当時の雰囲気を再び味わえて懐かしかった。オリジナルの方もまた読み返そう。

改めて比べると、ウィッチウォッチはファンタジー要素強めということに加えて、本筋のストーリーはだいぶ仲間内での身内ネタに限定されていて、スケダンと差別化されているな〜、とか感じた。


弱虫ペダル 84 / 渡辺航(秋田書店)

インターハイ予選に向けて各校が動き出す中、群馬ではMTBインターハイ2連覇の雉弓射がロードに本格参戦。インハイ常連校をあっさりと蹴散らし、鮮烈なデビューを飾っていた。

総北・箱学・京伏の(いつもの)三つ巴の勢力図を脅かすこと確実の雉くん。ここ最近の新キャラだと断トツで好きなキャラなので、インハイ本番でも1日目のスプリントとか獲ってほしいところ。あと御堂筋の表紙がすごく久しぶりな気がする(第40巻ぶり)


黄泉のツガイ 4 / 荒川弘(スクウェア・エニックス)

デラのねぐらにて不気味なツガイ・手長足長と対峙するユルたち。なんとか撃破するもその主はデラの異母兄弟に当たるケンという少年だった。

ユルの両親についての手がかりは田寺家先代が握っていそう。そのほか続々登場するキャラクターは敵か味方か、相関図が複雑化していく、これぞ荒川ールド!!


【完】河畔の街のセリーヌ 3 / 日之下あかめ(マッグガーデン)

パリの街で様々な職業を体験してきたセリーヌ。多くの人や職に触れていく中で、自身を育ててくれた”先生”の言葉や姿が日々薄れていくように感じていた。でもそれでいいと今は思える。

受け取ったものを、いつか誰かに渡せるように生きればいい。内的な静けさを持つことの強さを教えてくれた心地良い作品でした。


【完】ヴァンピアーズ 9 / アキリ(小学館)

吸血鬼少女と人間の少女が織りなす美しき百合物語完結

厄災・アルカミールとの対決を引っ張りすぎず、スパッと終わらせたのは英断だったと思う。あくまで長い時間を生きてきた吸血鬼・アリアと彼女に恋した少女・一花、二人の物語だったから。

濃厚だけど軽やかで、どこまでもロマンチックな物語でした。こういうのでいいんだよ!


おとなになっても 9 / 志村貴子(講談社)

晴れて同棲生活を始めた綾乃と朱里。新しい学校でも少しままならなかったり、元教え子ちゃんたちを家に招いて大人のエグさを教えたり、後ろめたさを抱きながらも今のところはそれなりに順調そう。

一方、大久保家はもう大変。モヤモヤしながらも新しい恋(職場恋愛)に発展していく綾乃の元夫・渉、その妹で引き籠りと軽率不倫のWパンチ・恵利。なんかもう一番ツラそうな大久保母。

家族のために献身的に生きてきて、今さら自分はもうどこにも行けないような状況で、息子は不倫され、娘は不倫し、自分はその尻拭いをしている。ある意味一番の被害者なようで、居た堪れない気持ちになる。このまま次巻でスッキリ完結できるのかしら…


ウマ娘 シンデレラグレイ 11 / 久住太陽・杉浦理史ほか(集英社)

世代を代表するタレント揃いの天皇賞(秋)がスタート。東京大賞典での感覚を再び味わいたいイナリワン。ゴール直前のルーティーン末脚に懸けるオグリキャップ。冷静に戦況を伺うメジロアルダン。因縁を払拭すべく燃えるヤエノムテキ。それらを跳ね除け、レースの全てを支配したスーパークリークが、トレーナーの想いを胸に一着でゴールラインを駆け抜けた。

最後にしっかり「逆指名」を元にしたエピソードも描かれていて鳥肌立った。

"天才を天才にした馬、スーパークリーク。本当の出会いなど一生に何度あるだろう。"(これは1988年菊花賞)


一ノ瀬家の大罪 2 / タイザン5(集英社)

一家全員自己で記憶喪失になってしまった一ノ瀬家。それぞれが問題を抱えている闇深一家は、事故をトリガーにループしているということが判明

2000回のループを繰り返す祖父、ループに気がついたことで消された・・・・という父と母、怪しい偽父。物語は予測不能のSF展開へ。


ゆらゆらQ 3 / 雨隠ギド(講談社)

人間と狐の間に生まれたきゅーこは、他の兄弟と違って狐の力を上手く使いこなせないことにコンプレックスを感じている。そんな彼女のコンプレックスを包み込んであげたいと思う幼馴染の春ちゃん。二人の関係は進展するのかしないのか。

二人の恋模様(?)も気になるところだけど、自身のコンプレックスと向き合うきゅーこの奮闘を愛でるのが何より楽しい。どんなきゅーこも可愛いヨ…


あかね噺 6 / 末永裕樹・馬上鷹将(集英社)

うらら師匠から伝授された「お茶汲み」を見事自分のスタイルに落とし込むことに成功した朱音。八正師匠にも認められ、次なる稽古への道が開けた。こう色んな出稽古を通じて持ちネタ武器を増やしていく展開は分かりやすく熱くていい。

しかし、力をつければつけるほど、当面の壁である阿良川魁生の”凄さ”も分かる自分に気がつく。まだまだ真打への道のりは険しい。


のボルダ 3 / 鬼頭莫宏(新潮社)

頭と身体をフル活動させながら少しずつ出来ることが増えていく。そうするうちに次第に気持ちはジムの外へと向くようになる。他のジムへも遠征してみて、結局はまたホームジムに戻ってくる。

普段自分が身を置く環境の内と外の両方でそれぞれ少し違った感じ方がある。趣味において、そういう多角的な視点を持つことは中々勇気が要ることかもしれないけど、間違いなく意義のあることだよな〜とか思いました。


恋文と13歳の女優アクトレス 2 / じゃが(芳文社)

13歳の子役・文乃あやのとそのマネージャーのふみ。14歳年下の文乃に振り回されつつある文は、仕事の一環として文乃のことをもっと知ろうと、文通を提案したり、休日に一緒にオムライスを作ったり。

今回も危うかった… 本当に今後どうなっていくんだろ… そもそも13歳って子役なのか…?とも思ったり。


【完】きみとピコピコ 5 / ゆずチリ(秋田書店)

部長と鶴先輩、オタくんとアゲハさん、それぞれのハッピーエンド。最後までピコピコ(意味深)しやがって。これからも末長くピコピコ(意味深)しやがってください。

なんか妄想好きな先生の連載もやってたしそっちはいつ出るんだろ、と思ったらもう2巻まで出てた。そのうち読もう。


よふかしのうた 16 / コトヤマ(小学館)

あとがきでコトヤマ先生も触れられていたけど「長ェ〜〜〜…!」って感じ。ただひたすらにグダグダやっている。でもこのグダりは引き伸ばしている間延び感というよりもキャラクターたちが好き勝手動いた結果、長引いちゃってる感じ。リアルなグダりとでも呼ぶべきか。このまま本人たちが納得いくまでグダってほしい。

にしてもものすごいハイペースで新刊が出続ける。来月も出る。


神さまがまちガえる 3 / 仲谷鳰(KADOKAWA)

バグによって生まれた紺とバグ耐性を持つかさねの2つの軸で描きながら今日も元気にバグ日和。おねショタの皮を被ったちょっとした哲学マンガって感じで好きです。


アイドルマスターシンデレラガールズU149 14 / 廾之・バンダイナムコエンターテインメント(小学館)

サマーライブのゲネプロを終え、緊張と不安が入り混じるメンバー。アイドル一人一人が自分の感情と向き合い、それがステージ上で一つになる。そういう楽しさを、第3芸能課のメンバーはこれからどんどん味わっていくんだよな〜と思うとちょっと目頭が熱くなっちゃった。


IDOL×IDOL STORY! 2 / 得能正太郎(芳文社)

合宿審査へと駒を進めた美海みみ依吹いぶき。最初の審査は16名の通過者の順位をメンバー同士で自由に話し合って決めるというもの。審査員を名乗り出たミミは、一緒に名乗り出てくれたイブキやヒバナと共に順位づけに苦悩する。

当然ここでの順位で脱落者が出ることはなかったものの、上位組と下位組に分けられ、次なる審査「チームテスト」へ。キャラがどどっと増えたので混乱しないように読まないといけない。


少年のアビス 13 / 峰山りょう(集英社)

元凶的なのは黒瀬夕子だけど、玄も堕ちるところまで堕ちてしまっている。直視できないレベル。

全員ヤバいけど相対的に柴ちゃん先生が光の存在になりつつある感じが面白い。ただ、令児を無理やり連れ出すとかでは物語が片付かないので柴ちゃん先生に為す術はなさそう。この輪廻アビスに果たして終わりはあるのか…


上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花 4 / 塀(秋田書店)

「面白い」というより「良い」作品。でもどこがどう良いのかを言葉で言い表しにくいところが質マンガの特徴そのものって感じではある。

ある程度、作品や作品を読む自分自身に酔ってないと読めない、だいぶレベルの高い作品だな、と改めて。


マリッジグレー 4 / 轍平(集英社)

直継・憙乃夫婦は結婚記念日で京都旅行へ。慣れない旅行で予定通りに観光はできなかったけど、ホテルでしっぽり楽しめたようなので全然無問題。

二人のの友人たちのエピソードも多くなってきて、すっかりマリッジグレーな雰囲気も無くなってきたかなと思ったら次回は結婚式やるか否か問題が出てくるみたい。


【完】ビターコネクト 2 / 今井大輔(日本文芸社)

アプリで繋がる人と人とのオムニバスストーリー完結。登場人物がアプリに振り回されている、とまでは言わないけど、良くも悪くもみんなどこか疲れてそうだな〜、と思った。誰かと会うのって疲れるんだよな。「会いたい」気持ちはなくならないけど、上手く落としどころを見つけて関係を築いていく他ないのだと改めて思った次第です。


純猥談 4 / 田川とまた・純猥談編集部(講談社)

痴話、THE・猥談、ガチ感動回、同性愛と4話収録。今まで以上にバラエティーに富んでいて面白かった。半分惰性で読んでいたけど今回でちょっと見直しました。


光が死んだ夏 3 / モクモクれん(KADOKAWA)

謎のグラサン男・田中が村に来た。村で起こっている異変についての調査を村人たちと進めるも見るからに胡散臭い。一方、よしきと光の同級生の朝子は光が「ナニカ」とすり替わっていることに気づき彼を問い糺すが…。

物語は村全体を巻き込みながら禍々しく渦巻いていく。


ふらいんぐうぃっち 12 / 石塚千尋(講談社)

利己的な目的(新幹線に乗り遅れそうになったから)で時間停止魔法を発動しちゃった茜は、ペナルティとして開かずの門と言われる「火守りの門」の開錠を命じられる。等々。

茜、現実にいたとしてあまり関わりたくないタイプの人間なんだよね(何事においてもとにかくルーズ・周りに迷惑をかけている自覚がない・基本的に反省しない・実力はあるので大抵のことは乗り切る)

基本的に平和な作品とは言え、一回ちゃんと怒られてほしいと思ってしまう。


ハマる男に蹴りたい女 4 / 天沢アキ(講談社)

設楽さんもいつかも、お互い相手に対して「面倒臭いけど妙に惹かれる」程度であーだこーだ言っていて、いまいち共感や応援というところまで没入できないまま今に至る。肝心なところがぼかされている感じ。

設楽妻の夏美に関しては論外すぎてやっと下宿先から出ていってくれてよかったけど。


【完】ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 3 / 上遠野浩平・カラスマタスク・荒木飛呂彦

完結。ちょっと最初からもう一回読み直そう。


【完】まなめ観察日記 1~2 / 小野寺こころ(小学館)

道徳学習の一環で人工的に作られた植物「愛芽(まなめ)」を育てる事になった中学2年生一同。1年後の修了式に、まなめたちはその生を全うし土に還るため、限られた時間の中で思春期中学生たちは癒されたり学んだりの日々を過ごす。

同作者の新連載『スクールバック』が面白かったので過去作を読んでみました。こちらの1巻は来月発売!楽しみ。


今日から始める幼なじみ 7 / 帯屋ミドリ(新潮社)

読んだし描いた記憶もあるのにどうやら消してしまっていたみたい。

幼なじみになっていく系ラブコメの7巻。高校の文化祭見学や自主的修学旅行予行練習と、秋はイベントが目白押しで楽しいけど、別にイベントがなくても楽しそうな二人です。 ※2023年10月8日追記



総括・雑記

以上、6月に読んだマンガまとめでした。

今月はあまり新作を読めなかったかも。その中でも『ダイヤモンドの功罪』は噂に違わぬ凄い作品でした。そのうち何かしらの賞も受賞しそう。

完結した『園宮さんの婿事情』『きつねとたぬきといいなずけ』『河畔の街のセリーヌ』『ヴァンピアーズ』なんかはどれもおすすめです。

普段、8〜9割くらいは電子版で購入していますが、ちょくちょく気になるのが「画質」の問題。

ストアは比較的高画質の「ebookjapan」を利用していて、不満はそこまでないのですが、同じタイトルの1巻と2巻とかで画質に明らかな差があったりすることがあったりするともう超絶萎えます。

新巻が出たタイミングで一つ前の巻を読んでみると画質に差があることが多い。前の巻が出たタイミングでは気にならなかったはず(気になった記憶がない)なのに、新巻と比べると画質が劣っていて、ダウンロードし直したりしても改善されず、みたいな経験がままあるのです。もはや怪奇現象。

ちなみにこういう時は巻数が少ないと全部紙で買い直したりします。やはり紙は正義と言わざるを得ない。でも紙のメリットももうほとんどなくなっているという事実。折り合いをつけながら今後も電子で読んでいくんだろうと思います。

2023年ももう折り返し。上半期の振り返りとかは面倒臭いので省きますが、下半期も頑張ろう。頑張ることでもないけれど。

『ハクメイとミコチ』の複製原画も無事届いて、QOLがさらに上がりました。

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