シェア
二段熟カレー
2023年9月13日 23:14
淡く過ごしやすい夜になっていた私をおいて万物と移っていった夏の背を追いかけた逃げ水のように辿り着かなかった人も建物も空気もすべて影を残し揶揄していた毛量が多くうねった黒髪に反して、肌は白い「気持ちの悪い」に制約されて過ごした緩く吐き気を誘う風はいつの間にか、次へと移っていった万物たちの跡に風が吹き込むノスタルジーと橙な麗らか閉め切った窓が開き、どこかの庭で犬が強く吠える
2023年9月8日 23:08
急な雨に降られた。私は小学校のグラウンドにいた。ナイターで照らされていて、その光がはみ出して周りの家々も明るかった。奈落に浮かぶ島のよう。光の先から急に雨が現れているようで、反射して落ちる雨は均等に遅く見てた。光の帳の中がそれでいっぱいになって流れていく。土が徐々に濡れて色が濃くなって固まっていった。雨は強くなる一方だったので校舎の軒先へと移動した。「これ止みますかね〜」「雨雲レー