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私が農家になった理由part3~就活編~

こんにちは!元気モリモリ農家の千恵です。
9月も終盤に近付いてきてだいぶ涼しくなってきましたね~

先日の台風14号は、香川では大きな被害がなかったどころか激しい雨風も来ず、毎度毎度台風をブロックしてくれる四国山脈そして讃岐山脈の有難みを改めて感じました。


今回は私の入社までのお話の最終編です!
就活から入社までを書いていきます。

大学3年の就活解禁時期、中学生の頃からそれまでずっと興味のあった青年海外協力隊に新卒で応募することはやめ、就活することに決めたのが前回までのお話でした。


とりあえず、せっかく新卒だしどこかの農業法人に就職しようと考え、就活をはじめました。
でも普通に就活していても農業法人って少ないんですよね。
(リサーチが足りないと言われればそれまでですが…)
その頃は就活のやり方も分からず、就活サイトや合同企業説明会でしか企業を探すすべを知りませんでした。

どうしようかと絶望する中参加したある合説で、一角に派手なブースを見つけました。
なんの会社かもわからなかったのですが、横を通った時に「就活に役に立つセミナーしよるけん良かったら聞いてって~」と軽くナンパのように声を掛けられ、歩いては話を聞くだけの受け身続きに退屈していた私はつい立ち止まりました。
話を最後まで聞くと、どうやらそこは香川県内でうどん店を展開するウエストフードプランニングという会社らしい。
飲食業には興味が無かったのですが、採用担当の社員さんや社長が本当に楽しそうにお話をしていて、とても魅力的に感じ、別日の企業訪問にも申し込みました。
そして企業訪問の時に、私が農学部生だということを伝えると「農学部だったら、うち、農業法人もあるよ」と日本農産の存在を教えてもらいました。

そこからは猪突猛進。
当時日本農産は求人を出していませんでしたが、見学させてもらって、面接の機会をつくってもらいました。
そして、その年のGW、周りの誰よりも早く内々定をいただきました。
こうして私は日本農産に入社することになりました。

 
早々に内定が出て卒業まで時間があったので、ただ卒論書いて過ごすのも面白くないな~と思い、「そうだ留学をしよう」という完全なる思い付きで単身1か月プチ留学をしました。
行先はアメリカ、テキサスです。
懇意にしてもらっていた学部の先生に掛け合って何とか取り付けていただいた留学先がテキサスA&M大学でした。
(※英語はあまり喋れませんが、ノリで何とかなりました。)
農家になる前に、アメリカの桁違いの営農を目で見て太刀打ち出来るもんではないと実感できたのはとてもいい経験になりました。

綿花の収穫機
このサイズの農機具は全然序の口で、タイヤだけで私よりデカいトラクターとかもあったよ
(※私の身長は163㎝です)


おまけ:強力粉・薄力粉の概念がない異国の地で、謎の小麦粉でも
立派にうどんを作り上げるうどん県民の鑑





後日談ですが、採用面接をお願いする前に私は肝心なことを色々と聞き忘れていました。
それは、給与額、休日数、手当…ありとあらゆる労働条件です。
誤解を恐れずに言うと、あんまりお金に興味が無かったというか、楽しいに勝るもんはないデショ!って感じだったんですけど、親は心配したみたいで。

就活終わったよ~って報告したら「どんな会社いくことにしたん~?」ってまぁ当然のように聞かれて、「どんな会社」という問いの中には給料や休日数なんかも含まれてたわけですが、『給料なんぼなんやろなぁ~』って当の本人が言うもんやから


母「ええええええええ?????」


だってその時初めてそういえば給料いくらなんやろうって思ったんやもん。
ほんまに知らんかったんやもん!

なんかちょっと居心地悪かったからその話は適当に流して、話題変えようと思って『就活も終わったしアメリカにプチ留学行くことにしたけん😊』って言うたら

母「あんたそれほんまに大丈夫なん??!?!」


余計困惑させてもうた…
あの時はごめんやで、お母さん



ちなみに留学費用は自分でどうにかしました。
50万円という学生には大きすぎる出費でしたが、ろくに勉強もせずバイトばかりしていたおかげで捻出できました。
(そういうところは我ながらちゃっかりしてますよね)


その後の卒業旅行も2本実費で海外に行きました。もう少し勉学にも励んでおけばよかったと思う反面、時間がある大学生のうちにたくさん海外で異文化に触れられた経験はプライスレスだったとも思います。
 

というわけで、やる気と勢いでだけで駆け抜けてきた私の22歳まででした。
この頃よりは計画を立てながら行動できるようになってきたと思っていますが、スピード感はこれからも大切にしたいなーなんて思っています。
学生時代に育った価値観は、今でも仕事をするときの考え方の軸になったりしています。

 
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました~!

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