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患者さまとの思い出

臨床BATONにお越しいただきありがとうございます!
421日目を担当する、理学療法士のジュニアです!
今回は無料コラムです。テーマは『患者様との思い出』です!
 
臨床をしていると患者様との思い出が様々あります。そこには良かった思い出から辛い思い出までたくさんありました。
 
悔しいというより何も出来なかった自分に腹立たしかったです。その患者さんは脊髄損傷で入院してこられました。その当時自分も30歳ぐらいで患者さまも30歳代後半の女性の方でした。
入院された時は平行棒内で少し歩く事が出来ていたのですが、ガンの末期でもあり治療の術がないと家族さまから聞いていました。ご本人さんもそれを理解されており、その中でもリハビリを頑張って少しでも歩きたいという想いを持っておられました。そして、ご家族様もそれを望まれておりました。
 
しかし、それから転移も見つかり徐々に動けなくなっていく姿を目の当たりにしていました。それでもリハビリ介入時にも色々お話させて頂いていたのですが、その方はすごく前向きな方で弱音を吐く事はありませんでした。
そのような姿を見ているとぼく自身が患者様に勇気づけられたのを今でも覚えています。
そして、その患者様はまた治療の為すぐに転院されました。その時にも『絶対元気になって帰ってくるね』と言って下さいました。
 
その時にどんな状態・状況でも決して諦めない気持ちを学びました。そして、それを家族みんなが信じ合い、支え合ってる姿が今でも忘れられません。
 
その一方で自分自身理学療法士として携わる事が出来ていたのか?今でもふと考えさせられる時があります。
もっとこう出来たのではないか?
家族を含めてもっと色んな話も出来たのではないか?
機能的な部分だけでないアプローチがあったのでは?
など考えることは多くなりました。
 
でも、この経験が今の患者さん一人一人対する関わり方に繋がっているのだと感じています。そして、どんな時にも前向きで考えられるようになったのも今回の患者様との出会いがキッカケであったように思います。

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