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どうなる?お産

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主題は滋賀県内の産婦人科集約問題についてですが、医療資源の集約化は全国的な流れであり、医師不足は産婦人科だけでなく、どの科でも起こっている問題です。ぜひみなさんのまちの医療を考え…
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2021年4月の記事一覧

施行が迫る働き方改革 県内の医師数は足りるのか?ー⑤

施行が迫る働き方改革 県内の医師数は足りるのか?ー⑤

 これまで、医師の「自己犠牲的な労働」に平然と頼りすぎてきたことに気がついた前回。医師たちの働き方改革は待ったなしの状況、(実際には2024年4月の施行まで待ってくれている…)なのは理解ができた。

地域医療はどう変わるのか? だけど、働き方改革後、私たちの医療がどうなってしまうのかはやっぱり不安だ。地域医療はどう変わるのか。「地域医療構想」を考える県医療政策課で話を聞いた。
 県は「二次医療圏」

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過酷な勤務に耐える医師 平然と頼りすぎていた自分に反省ー④

過酷な勤務に耐える医師 平然と頼りすぎていた自分に反省ー④

分娩中止が相次ぐ産婦人科事情について調べていたら、医師の働き方改革における「2024年問題」と深く関わりがあることを知った。医師の働き方改革とはなんだろう。そして、2024年問題が地域医療に及ぼす影響とは?

医師の自己犠牲的な長時間労働により成り立ってきた
現代の医療
2018年3月28日に出された厚生労働省の「医師の働き方改革検討部会」の資料を読んでみた。

「我が国の医療は、医師の自己犠牲的

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決めていたのは、県だった。ー③

決めていたのは、県だった。ー③

医療資源の配分を決めていたのは県。自分の町だけ見ていちゃだめなんだ。
分娩中止を発表した市立長浜病院と長浜市。話を聞くと、両者とも「残念だがどうしようもない」と同じ回答だった。
(前回の記事はこちら↓)

湖北の医療構想をまとめる長浜保健所に行くと、担当者が日本の医療政策のプロセスを丁寧に教えてくれた。
日本の医療政策は中央と地方にまたがって構成されている。診療報酬額の決定、医師資格といった医療専

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