見出し画像

「stand.fm」で音声配信を始めました

 いつもラジオを聴いていた母親の影響でしょうか。小学生の頃からテレビよりラジオが好きでした。夏休み最終日、焦りながらやっていた宿題の手が止まるほど、ラジオドラマ「夏の庭~The Friends~」の世界に引き込まれた瞬間のことは忘れられません。その頃から私はベッドに携帯ラジオを持ち込み、寝る前に聴くのが日課になっていました。

 布団の中でB'zの「Don't Leave Me」を口ずさんだ夜のことも。初めて深夜のラジオ番組にFAXでメッセージを送り、読んでもらえて跳びあがった午前2時のことも。ラジオの思い出はどれも鮮明で、忘れがたいものです。

 10年以上前に韓国語を学び始めた時も、まずは耳から慣らしていこうと、ポッドキャスト(インターネットラジオの一種)で韓国語を学べる番組を探し、毎日通勤中に聴いていました。その後、韓国に留学した時も、一番長く暮らした下宿にはテレビがなかったので、いつもパソコンで韓国のラジオ番組を流しっぱなしに。帰国後は韓国の放送局のアプリをダウンロードし、スマートフォンでラジオを聴いていました。バラードが抜群にうまいソン・シギョンや、アコースティックポップデュオ“J Rabbit”の歌声に出会えたのは、まさにラジオのおかげです。

 その後、インターネット上で音声配信が聴けるアプリがいろいろ登場したので、ここ数年は、世界中の番組を無料で楽しめる「Google Podcast」や、日本発の音声プラットフォーム「Voicy」などで気になる番組を探し、家事をしながら耳を傾けることが増えました。そんな流れで出合ったのが、音声配信プラットフォームアプリの「stand.fm」です。
 
 私は今、フランス語を一日一語学んでいることもあり、フランス在住の方の音声配信やYouTubeをよく視聴しているんですが、みなさんが語る個人の経験や感じたこと、考えたことを聞いている時間がとても楽しいんですね。書かれたものを読むのも大好きだけど、イヤホンから聞こえてくるその「声」にワクワクしている自分がいるのです。子どもの頃から身体にしみ込んできた、ラジオ好きの血が騒ぐというか。

 それでも、自分が話し手になりたいとは数日前まで思ってもいませんでした。幼い頃からおしゃべりが苦手で、考えを伝えるには書くしかないと思って生きてきた私が、音声配信を始めるだなんて。「絶対無理やわ!」と。

 その一方で、書きたいことがたくさんあるのになかなか書けないでいたり、人に伝えたら喜んでもらえるかもしれないのに、自分の胸にしまい続けてきた話がたくさんあることに気づき、ある日、ふと思い立ちました。「うまく書ける時が来るのを待ったり、出し惜しみしたりするんじゃなくて、下手でも話して伝えたら、誰かの心に今すぐ届けられるかもしれない」と。

 その時頭に浮かんだのは、布団の中でワクワクしながら誰かの声を聞いていた10代の頃の私でした。40代の私が10代の自分へ、未来からラジオ番組を届ける。そんなイメージならなんとか話せるかも、と勇気が湧いてきたのです。そうして始めたのがこちら。

 番組名は「韓国に住んだらこうなった」です。
(下の再生ボタンを押すと音声が聞けます。無料です)

 stand.fmのアプリをダウンロードして会員登録(無料)すると、芸能人から一般の方まで、たくさんの方の音声配信番組を聞くことができます。stand.fmのホームページからも聞けますよ。

 一昨日、ドキドキしながら1回目の収録をしてみました。途中でお腹が鳴る音や、スマホの着信音が聞こえてしまいますが、笑って許してやってください。消し方がわからず、そのままになっています。

 一人ひとりと直接会って話したり、電話で長話したりするのがなかなか難しい今。音声配信を通してリアルな韓国生活や、誰かの心にそっと寄り添えるような言葉を届けていけたら、と思っています。(いつまで続くかな?!←小声)

もし「聴いたよ」という方がいらっしゃったら、ぜひ感想や、近況を聞かせてくださいね。お腹の鳴る音、バッチリ聞き取れましたでしょうか(笑)。収録中は空腹厳禁ですね!


この記事が参加している募集

#わたしとポッドキャスト

3,447件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?