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内部モデルを臨床へ

お疲れ様です。セラピストのはらリハです。

本日は、昨日の続き…
「内部モデルを臨床を繋げる考え方」についてお伝えします。

内部モデルとは?

 前回のおさらいです。

 前回は運動学習には3種類あり、その中で「教師あり学習」について説明していました。

 教師あり学習は、フィードバック誤差学習と呼ばれる「実行した運動で生じた感覚情報をより成熟した運動に変化させる」学習であり、これを構築するのが内部モデルと説明しました。

 内部モデルを構築するために、臨床ではどのように活用すれば良いのか。

 以下に説明します。  

内部モデルを臨床へ

 内部モデルは、予測に基づいた感覚フィードバックとの比較照合の繰り返しによって構築されます。

 この事実に基づくのであれば、闇雲に反復運動を行なってもダメで、運動学習を行う対象者本人が運動を予測し、その予測に対して帰結した感覚フィードバックがどうだったのか、という比較照合作業を行わなければいけません。

 運動の予測とは… 「運動イメージ」のことです。

 仮に、運動の予測なしに実際の運動を遂行しても、運動実行による感覚フィードバックがが帰還しても基準となるものと比較照合が行えないため、そもそも教師あり学習が行えません。

 つまり、実際の運動にエラーが生じているか否かは、『予測(運動イメージ)』という比較対象がなければ成立しません。

 では、この「予測する」ということを可能にするために必要なことは何か。

 それが『対象者の注意や志向性』です。

運動学習を行う際、本人の意図や志向性が自分自身の運動に向けられていなければ、当然「学習」は行えません。

 よって、リハビリを進めていく上で大切なことは…「いかに対象者の能動性を引き出すか」です。

※ 注意や志向性について以下のリンク

まとめ

前回と合わせて、以上が運動学習の中での「教師あり学習」の概念や臨床の活用についてお伝えしました。

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