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麻痺側で支えが作りにくい原因

お疲れ様です。

脳リハです。

本日は、
「なぜ片麻痺患者は麻痺側で支持を作るのが苦手なのか」
についてお話ししたいと思います。

支持できない問題

支持できない問題として、

☑︎ 体幹/下肢の出力低下
☑︎ 股/膝/足関節の可動域制限
☑︎ 感覚障害

など、様々あります。

脳卒中後はどの機能も病前と比較すると、
機能低下を起こしている部分が多く、
様々な視点からアプローチや自主トレをする必要があります。

その中でも、正中軸のズレは根本的な問題になりやすいです。

よく臨床では、体幹が左右前後に偏りがあったり、正中軸から麻痺側下肢が離れていたり、麻痺側上肢が過剰に曲がり体にくっついていたり(ウェルニッケマン肢位)、明らかな左右非対称な姿勢と動かし方をします。

なぜそのような現象が起きるのでしょうか??

麻痺側下肢の存在を知覚できない

目を閉じた時、麻痺側の足底がどこに存在しているのか、目を閉じても本来は分かるはずです。

普段は考えない為、これを聞かれると「何となく」と答えがちですが、深く考えてみて下さい。

その時、比較するのは自分の身体です。

例えば…(座った姿勢で左側と考えて) 
☑︎ お臍より足底は左側にある
☑︎ 股or膝の軸の直線上にある
☑︎ 膝のお皿と比べて後ろ側にある
☑︎ 反対側の測定と比べてやや後ろにある

など、自身の体の軸や自身の正中軸と比較することで、その位置を明確化させています。

しかし、脳卒中後の後遺症により、この基準となる中心軸各関節の位置関係がズレる(非麻痺側に偏る)ます。

その結果、麻痺側下肢や体幹、上肢〜頸部までが感覚的に真ん中だと思っている場所が前後左右に偏る為、麻痺側が支えることがうまくいかない現象が起きるのです。

正中軸を取り戻せ

原因がわかればあとは実行です。

☑︎ 臥位/座位/立位での位置関係の左右比較
☑︎ 背臥位で丸めたタオル/スラックレール/ストレッチポールなどを脊柱で知覚探索+バランス訓練

など、中心軸を見つけるような課題を行いましょう。

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