まずは力を抜くべき!!
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳梗塞後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「力を抜くことで得られる効果」について説明します。
指が開かないケースor開き難いケース
運動麻痺の影響から手足、特に指先が勝手に曲がってしまい、動かせない症状(痙性)が出現するケースが非常に多いです。
この症状は、運動の神経は通ているのですが…
・手足を動かすイメージ
・運動の命令を送る神経の情報量が調節できない
・感覚情報を感じる事ができない為、パワーでどうにか感じようとする
などの問題から本来動かしたい手足の動きを制限させていることが多いです。
これは、どうにか立位や歩行でのバランスを保とうとしたり、どうにか手を動かそうとしている結果なので、全てが悪いわけではありません。
しかし、この現象が起きると、それ以上の高いパフォーマンスを発揮する事は難しくなる為、解決したい問題です。
そこで、やるべきことは…
「力を抜く」
ことから始めてみましょう。
力を抜くとは?
そのままの意味です。
手の場合だと、動かそうとして時、または動かす前から指を曲げる筋肉が過剰に働く結果、肘や指が曲がった状態になります。
これは、曲げる筋と伸ばす筋肉の関係が壊れており、とにかく動かしやすい方向に脳から手に情報を送っている状態です。
この状態を打破する為に、まずは意図的に力を抜くことから始めると効果的です。
手の場合の力の抜き方
① 握る
まずは手の中にタオルや柔らかい水の入っていないペットボトルなど、形状が変化しやすいものを握る状態にします。
そこから、イメージでいいので「弱い力→中くらいの力→強い力」の順番に握る力を強めます。
その時、できれば握っているものの、形状/硬さ/素材など、感じれる感覚が何かをできるだけ詳細に言葉に出しながら行ってください。
実は、勝手に曲がってしまう場合の手は、力を入れる練習(意図的に)をした直後だと指が開きやすくなります。
② 力を抜く
その後、握ったものを落とす課題が最も効果的ですが、これは実践できない場合もあるので、枕やタオルなどで前腕に当てを作り、手首が下がっている状態(手関節底屈)を作り、その中で、力を抜く練習をしましょう。
出来れば、力を入れてから時間をかけて抜くとより効果的です。
ぜひ、実践してみてください。
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