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痛みを読み解く:肩後方の痛みを考える「摩擦ストレス」

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
肩後方の痛みの原因の1つである摩擦ストレス』について説明します。

痛みを誘発する動き

肩後方に疼痛を出現させる力学的ストレスとして「摩擦ストレス」があります。

肩後方に摩擦ストレスが生じてる時には、後方に存在する筋群の筋力低下や肩甲骨の異常運動が考えられます。

摩擦ストレスによって疼痛が生じている場合の仮説として…
広背筋の機能障害を読み解いてみましょう。

疼痛原因と仮説:広背筋の機能解剖

アトラス 広背筋

【広背筋について】
起始
胸腰筋膜を介して第7胸椎〜第5腰椎棘突起
胸骨稜/第10〜12肋骨/肩甲骨下角
停止:上腕骨小結節稜
作用:肩関節伸展/内旋/内転

広背筋は、肩関節伸展/内旋/内転運動に作用し、上肢を固定した状態では骨盤を挙上させる作用もあります。

広背筋と大円筋は、停止に向かうにつれて合一し、両筋が合わさる手前には2つの筋間に広背筋腱下包が存在します。

広背筋の最上方繊維は肩甲骨下角で急激に走行が変化し、上肢挙上位ではされに著明となります。

このように筋の走行が急激に変化するポイントは機械的ストレスを受けやすく、疼痛誘発せいの要因になりやすいです。

1)下角部での摩擦ストレス
広背筋の最上方繊維が肩甲骨の下角部で引っかかると摩擦ストレスを受けると広背筋挫傷が生じる。

2)広背筋の伸張性低下
広背筋の伸張性が低下すると、肩関節屈曲/外転/外旋運動は制限される。可動域制限が生じると、努力性にて運動を行う結果、無理な代償運動を繰り返し、筋スパズムを引き起こす。

疼痛誘発テスト

【広背筋の伸張テスト】
□ 検査肢位
・座位or立位にて肩関節、肘関節90°屈曲位とする
・両上肢を指先から前腕まで合わせ、その肢位から両肘を合わせたまま他動屈曲にて屈曲角度を確認し、肩関節を自動屈曲させる
□ 判定
他動運動の可動域まで自動運動で動かせなければ陽性
□ 機能的意義
・肩関節伸展/内旋/内転運動に作用する筋は広背筋である
・肩関節外旋位からの屈曲運動にて、広背筋は伸張位となるため、肩関節の屈曲角度の大きさで広背筋の伸張性を評価する

触診と評価からわかる根本的な原因

触診、伸張テストの結果により、広背筋の伸張性低下orスパズムが生じている場合、広背筋への摩擦ストレスが増大する原因として以下の4つが考えられます。

1)広背筋の筋力低下

2)腱板構成金の筋力低下

3)肩甲胸郭関節の安定性低下

4)体幹の安定化機能の低下

次回は一つずつ問題点を深掘りしていきます。

おわりに

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