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手指外在筋/内在筋の短縮評価
お疲れ様です。脳リハです。
本日は、指の動きを制限させている筋が外在筋なのか、内在筋なのか、評価方法を説明します。
軟部組織の短縮
手指は脳卒中の中で最も改善しにくい部位とされていますか。
その為、回復する速度が他の部位と比較して遅い場合が多いです。
動くまでに時間が掛かるので、必然的に動かさない場面が増えます。
その結果、特異的変化として以下の現象が生じます。
☑︎ 筋重量低下
☑︎ 他動/自動での軟部組織の張力低下
☑︎ 有酸素機能の低下
☑︎ 筋繊維の萎縮
など…起こります。
特に、筋肉は変化しやすい組織で、伸張より短縮のほうが変化が起きやすいです。
つまり、スプリントなど、手の形状を矯正する事で、組織が短縮することを防ぐことが出来ます。
また、軽度の短縮なら30分の持続的な伸張が効果的だとされています。
外在筋/内在筋の短縮評価
外在性の軟部組織の関与を見分けるには、手関節の肢位を変化させることにより判断していきます。
外在筋の緊張が高ければ、手関節を軽度伸展位から屈曲位に変化させることにより手指の可動範囲が増加します(テノデーシス効果)。
関節の病理学的問題により可動域が制限されているのであれば、手関節の肢位を変化させても手指の可動範囲に変化はありません。
▶︎ 外在筋短縮テスト
→ 手指屈曲位で手関節伸展
→ 手関節伸展位保持で手指を伸展
※ このとき手指伸展できれば外在屈筋は完全な可動域を有していると判断し評価を終了。
→ 手関節屈曲させ、手指伸展が増加するかを判定します(テノデーシス作用)。
※ 手指伸展が増加すれば外在筋の緊張によるものと判断し、そうでなければ病理学的な関節状態(例えば骨性の問題)が制限因子と捉える。
▶︎ 手内筋短縮テスト
→ MP関節伸展位で保持しPIP関節を屈曲
※ 完全に屈曲できれば、手内筋の可動域は確保されており、評価を終了。
※手内筋が短縮している場合、MP関節屈曲させるとPIP関節は他動屈曲する可能性がある。
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