なぜ、日本の社会構造は変わらないのか? 第4章:社会構造が人間を壊す懸念 ①

今は上から下までそれぞれの立場で社会において共存しているが、人によっては社会上立場が弱くても組織に一歩入ってしまうと相手の立場が見えなくなる人も多い。

 そのため、よく聞くのは“○○さんは会社ではあんなに強いのに、外では性格真逆だよね”や“あの会社に○○さんが勤めているみたいだけど、お客さんからの相談をルールで片付けているみたい”など組織内などでの自分のイメージを払拭するためには友人などから見えるところではイメージダウンに繋がらないように行動するしかない。

 しかし、現代はSNSなどの情報通信網が発達し、情報発信がどこでも出来るようになってきた。

 このような社会情勢の変化により、ちょっとしたことでも情報が急速に拡散され、本人の気が付かないうちに悪いイメージが周囲に定着している事も少なくない。

 そして、このように発達しすぎたことで第三者が特定個人の情報を悪用して犯罪行為を実行することや特定の発信を転用して誹謗中傷をするためのツールに出来てしまうなど日本における倫理観や不可視化の進行により、ネット上のトラブルなどが増加している。

 これは企業などの組織内においても今後同様の事態に発展する可能性も否定出来ない。

 その理由として、現在は“人材選別”や“一括採用”など特定個人に対して過剰な期待を寄せられる一方でその期待を望めない特定個人に対して誹謗中傷やハラスメントなどが行われているという実態も少なからず存在しているというのだ。

 今の社会において必要なのは“個人をどのように育て、どのように社会で活躍をしてもらうか?”ではないだろうか?

 今は活躍出来るチャンスはたくさん出来ていると思うが、そこから見えてくるビジョンが人によってはハードルが高いと思われてしまう可能性がある。

 そのため、経済支援や住宅支援などのその人が必要な物を保障する制度設計が多岐にわたって確立されているが、先見的な不安から積極的に利用しようと考えられる人はそこまで多くなく、逆にそのような支援を受けることなく黙殺されてしまうことも考えなくてはいけない。

現在、小説とコラムを書いています。 コラムに関してもこれから完成している物を順次公開していく予定です。 自分の夢はこれまで書いてきた小説を実写化することです。まだまだ未熟ですが、頑張って書いていきますので、応援よろしくお願いいたします。