見出し画像

リモートワークの1on1が持っているメリットを最大限に引き出す

リモートワーク環境下での1on1(1対1の面談)は、対面と比べて思ったように話せないとか、表情が分かりにくいというネガティブな側面をイメージすると思います。実際には、リモートワーク環境下でしか出来ない事もあり、ポジティブに捉えて良い部分もあります。

2018年頃にリモートワークを導入した頃、マネージャーの僕が1on1を行っていた際に色々と試したことを振り返って書いておきます。

マネージャーもリモートワークで1on1する

1on1は会議室などのクローズドな場所で実施しますが、1on1の相手がリモートだった場合、マネージャーの自分がオフィスに居る必要は無いです。むしろ、会議室を押さえたり移動する手間が省けるため、1on1はマネージャーもリモートワークの方が効率が良かったです。

リモートでの1on1が多い日は僕もリモートワークにするようにしていました。予定の時間が長引いてしまうような場合にも、会議室を押さえ直す必要もなく、後の順番の人を会議室の外で待たせてしまうような事も無いので、お互いにメリットはあったと思います。また、1on1のスケジュールが会議室の空き状況に左右されないのも利点です。

ただし、対面を望む人も居るので、基本的には面談する一人一人のニーズを聞いてあげるほうが良いと思います。

画面共有で議事録を取りながら話す

オンライン会議のシステムには画面を共有する機能がありますが、それを使ってリアルタイムに議事録を見せつつ書きながら会話をしました。オンライン会議の手法としての細かい話はまた別途書こうと思います。

1on1で重要なのは、前回話した内容を踏まえて話すことと、今回話した内容からのアクションを共有することだと思っています。そのためにも、前回話した内容が文章として画面に映っていると話をしやすいですし、話している内容を見える状態でまとめることで認識のズレが少なくなると思います。

1on1を会議室で行う場合でも外部ディスプレイに映しながら話したりしていたのですが、その場合はタイピングが難しくて打ち間違いが多かったです。オンライン会議の画面上で共有するほうが比較的ラクです。

カメラをお互いOFFにする

オンライン会議のシステムを使って1on1をする場合、通常の対面よりも相手の顔が大きく映るため相手との距離を近く感じます。相手からの圧迫感や自分も同じく見られているという緊張感によって、深い会話に繋がりにくいことがあります。リラックスして話して欲しい際には、カメラをお互いにOFFにして音声のみで行うようにしていました。

耳から入ってくる情報に集中できるので、細かいニュアンスを感じ取れるようになり、密度の高い会話をすることが出来ました。
また、足を組んで話してはいけないとか、頬杖ついて話してはいけないなど視覚的なマナーから開放されるのはメリットだったと思います。

チャットで1on1する

チャットは相手に送信する前に見返す事ができるため、会話に比べて正しい情報を伝えることが出来ます。非常に人を選ぶのですが、希望する人はチャットでの1on1を実施していました。

チャットでの1on1も通常と同じように時間を区切って実施するようにし、また、チャット中に他の事をしないで1on1に集中するように心がけていました。これは試しに実施した際にダラダラ続けたり、返事が遅くなって間延びしてしまった経験があったために設けました。

ただ、会話に比べるとチャットの方が遅いので、時間単位の情報量が少ないです。日頃から会話量が多く本人が1on1の必要性を感じていない人や、対面で緊張してしまいがちな人など、通常の1on1が難しい場合の手段として利用すると良いと思います。

最後に

1on1は対面実施の文化が根強く、「今日は1on1があるので出社しなければならない」という事も多いのかなと思います。リモートでの1on1もバリエーションの一つとして捉えて、適切に選択できるようになると良いかなと思います。

おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?