Tomosaka

-Notre beau voyage- Je vous laisse une tra…

Tomosaka

-Notre beau voyage- Je vous laisse une trace de ce beau voyage qu’est la vie. 美しい旅という名の人生の記録をこちらに。

最近の記事

龍乃原喫茶 田辺市龍神村 和歌山県/日本一周の旅

龍神村。 龍神村という名前を初めて聞いた時、心が躍ると同時にとてつもなく神秘的な場所に足を踏み入れてしまうのではないだろうかと襟を正したくなるそんな気持ちがあった。 私たちはこちらに来る前に、旅のテーマの一つでもあった神社仏閣巡りの中で、大好きな伊勢神宮をはじめ、二見輿玉神社、熊野本宮大社、神倉神社、熊野速玉神社、神内神社、熊野那智大社を参拝し、いよいよ目の前に迫る念願の高野山を目指していたところだった。 目的地への途中で見つける素晴らしいレストランやカフェとの出会いも面

    • 三河湾周辺 愛知県/日本一周の旅

      こちらの続きです。 クラシックホテルでお茶をした後は、創業明治36年の手打ちうどんやをよしさんにて、美味しいお蕎麦のランチを。 その後西浦海岸まで行き、海岸沿いをお散歩。 夕焼けが近づいてくる時間。翳り始めた太陽が海に反射して、幻想的な美しさを醸し出す。 歩いている人がほとんどいないその場所は、まるで子供の頃に見つけた秘密基地のようなそんな感覚を思い起こさせてくれた。 私たちがベストスポットと思える場所を見つけて夕焼けを楽しんでいたその時、他にも男性が一人やって来て、彼

      • 松島・円通院ガイドさんとの出会い 宮城県/日本一周の旅

        日本三景のひとつ、松島。 群馬より北へ行ったことがなく、北陸も、中国地方も初めてだった私にとり、新しい都道府県に入る瞬間はいつも特別な気持ちと高揚感が漂う。 松島を訪れた時も、目の前に広がるキラキラと輝く太平洋、そして遠くに見える小さな島や松とのコントラストがあまりに美しくて息を呑んだ。 まるで絵画のような世界が目の前に広がっていて 今思い出しても心をあたたかくしてくれるくらい美しい場所。 その日はイベントが行われていて、着物のショーが開かれたり、松島公園では地元で

        • 夕焼けを味わうということ 日本一周の旅

          日本一周中の一日の流れの中でも、特に楽しみにしていたのは夕暮れ時。 夕焼けを楽しみながらのドライブ 海岸沿いをお散歩しながらの夕焼け 夕焼けを見ながらのアペロタイム そして露天風呂に入りながらの夕焼け 今日の夕焼けをどう楽しむか、は日々のメインイベントの一つとなっていった。 そのような時間を重ねていくと、天気予報士でもないのに雲の様子を見ながら今日の夕焼けは素晴らしい気がする、などど予想してみたり(してもしなくてもいつでも美しい) 最も美しくて、儚い、陽が沈む直前の時間

        龍乃原喫茶 田辺市龍神村 和歌山県/日本一周の旅

          蒲郡クラシックホテルと竹島 愛知県/日本一周の旅

          日本一周の旅を始めるにあたりどこへ行きたいか。 私自身はもともと国内よりも欧州が好みだったこともあり、最初から沢山の行きたい場所があったわけではない。けれども旅に出ると決めたら不思議なことに今までは目を留めることがなかった情報が現れるようになり、少しずつ増えていった行きたい場所。 そして数少ない私のリストの中でも絶対に行ってみたいと思っていた場所の一つが蒲郡クラシックホテルと竹島。 ちなみに日本が大好きなパートナーの行きたい場所リストは、出発前の時点で既に800ヶ所。80

          蒲郡クラシックホテルと竹島 愛知県/日本一周の旅

          関宿のMonsieur 三重県/日本一周の旅

          頭の中にある旅の景色、綴っていた旅日記、数えきれないほど撮ってきた写真の全てをどこかに残しておきたくて始めたのに、 莫大な量の日本一周分の思い出は、どこから手を付けたらよいのか正直分からない。 けれども人生と同じく始めないと始まらないので、形式にこだわらず、思い付いたまま綴っていくことにする。 一番初めのエピソードは生涯忘れないであろうムッシュとの衝撃的な出会い、より。 旅をスタートし間もないころ、三重県にある関宿、東海道五十三次、47番目の宿場町に辿り着く。国の重要伝

          関宿のMonsieur 三重県/日本一周の旅

          日本一周の旅へ

          人生が大きく変化するきっかけとなった一つが日本一周の旅。 これまで外資系の企業で長く働いていたこともあり、あまり興味を持つことがなかった日本を旅するということを パートナーの言葉がきっかけで、真剣に考えるようになった。 日本を知るには遅すぎるタイミングではあったけれど、遅ればせながら知ることが出来た日本の魅力はすべて私の財産となった。 出掛ける前にはそんなこと、想像すら出来なかった。 文字通り一周する、ということなので長期に渡るプロジェクトで、たまたま仕事を辞めたタイミ

          日本一周の旅へ

          引退Party Dernier Volのつづき

          Dernier Volの続きです。 レユニオン島に到着し、クルーたちと一緒にバスでホテルへと向かう。 空港へ到着したのはお昼くらいで、パーティーは夕方からのスタート。 それぞれが仮眠をとり、その後会場へ行くまでの間に、サプライズが用意されていることを知った。 それは彼が長年飛び回っていた都市のイニシャルを、最後の飛行順にデザインしTシャツにしたもの。 レユニオン島に暮らす家族も含め20名以上が同じTシャツを着て、彼を出迎える。 浜辺で待つ私たちを見て、まさかこんな

          引退Party Dernier Volのつづき

          Dernier Vol

          Dernier Vol フランス語で最後の飛行を意味する。 2023年12月。ノエル前の美しくも寒さが身に沁みるパリから南半球にあるレユニオン島へと向かった。 総勢16名が同じ機内へ乗り込むため、オルリー空港へと向かうタクシー内に積み上げられたスーツケースの多さに思わず笑ってしまう。 レユニオン島にはパートナーの姉夫婦が暮らしていて、そこでのバカンスがいよいよ2年越しに叶い集合となった。 バカンスに命を懸けているといっても過言ではない私の周りのフランス人たちは、バカン

          人生のバカンス

          人生には振り返ることが出来ない時もある。しばらく時間が経ってからようやく振り返ることが出来た時に、あの時が大きな転機だったのだと気が付く。 そんな転機を迎える前の記憶は抜け落ちていることも多いのに、転機を境に不思議と記憶は零れることなく私の中にある。 転機の前のグレーがかった、あの時間がなければここには辿り着けなかったから、それは決して無駄ではなく意味のあった時間ではあるけれど そこから今を比較するには、まるで別人の人生を生きているような振り幅があり、コントラストが強く

          人生のバカンス

          日常の奇跡

          大好きなフレグランスメゾンの一つ、ラルチザンパフューム。 最初の出会いは、表参道に素敵なブティックがあった頃、オーラソーマとのイベントでの出来事だった。 上下2色に分かれたオーラソーマのボトルを直感で選ぶ。 私が選んだボトルと同じカラーのフレグランスは、グリーンの瑞々しい香りL’eau de L’artisanと、パウダリーなピンクの美しい香りDrôle de rose その日私は、二本のうちの一本、 L’eau de L’artisan を選び、家へ連れて帰った。

          日常の奇跡

          心に触れるもの

          束の間の、隙間の時間に買い物をしようと入ったお店。 5分で決めなければならなかったが、 黒いレザー素材のスニーカーを見つけ、これだと思い顔を上げた瞬間に アルバイトであろう少年が走ってこちらに在庫の確認に来てくれた。 そんなたった一瞬の出来事だけれど、 彼の一生懸命さが心に響き、試すまでもなく買うことを決めた。 人を動かしてしまうものは、シンプルで 結局のところ言葉で何を伝えたか、よりも伝えたいという想いや生き方がエネルギーとなり、 いとも簡単に言葉を超えていく

          心に触れるもの

          人生の醍醐味

          人生とはどれほど長く共にいたかではなく、 どれほどの息が止まるような瞬間を味わえたのか プライベートでもビジネスでも その時間が濃ければ濃いほど 記憶には鮮明に刻まれ、 そして忘れられない出来事となる。 ビジネスにおいて、本当に素晴らしい戦法で 願いを叶えるボスがいる。 まず敵を敵ではなくさせてしまう。 気が付けばパートナーのような存在となり、 お互いのゴールの為に、共に歩みを進めることが出来る。 何が違うのだろうと考え

          人生の醍醐味