人生のバカンス
人生には振り返ることが出来ない時もある。しばらく時間が経ってからようやく振り返ることが出来た時に、あの時が大きな転機だったのだと気が付く。
そんな転機を迎える前の記憶は抜け落ちていることも多いのに、転機を境に不思議と記憶は零れることなく私の中にある。
転機の前のグレーがかった、あの時間がなければここには辿り着けなかったから、それは決して無駄ではなく意味のあった時間ではあるけれど
そこから今を比較するには、まるで別人の人生を生きているような振り幅があり、コントラストが強く、でもとても美しくて、唯一無二といえるユニークさがあって、
その中心となった、私の人生におけるバカンスという時間について
ゆっくりと振り返りながら少しずつ綴っていきたいと思う。
そう、私は仕事のバカンスしか知らない人生を送っていた。
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