夜の女

料亭にくるお客様は
社長や政治家、医者が多い

そしてそれらに連れられて来店するのが
銀座の女である

夜の女といっても
地方のキャバクラやガールズバー、
パパ活女子とはわけがちがう


今日は私が料亭で見てきた
銀座の女たちの特徴を紹介していく



まず、銀座の女は年中薄着である

ほとんどの人がワンピースだ

寒ければ上からダウンを着る

それだけである

基本タクシー移動のため
暑かろうが寒かろうが関係ないらしい



次に、銀座の女のバックは地雷である

「いらっしゃいませ」と
お客様を迎えると同時に
男性のコートやバッグを預かることは
よくあることだ

しかし、銀座の女性のバックは別物だ


彼女たちにとってハイブランドのバックは
己の価値を計るステータスなため
100万ほどのバッグを身につけ、来店する


食器用洗剤で荒れた手を保湿力の高いハンドクリームで覆ったベタベタな私の手で触ってみた時には
どんな顔で睨まれるか

想像しただけで恐ろしい


そして最後に

売れている女ほど昼の仕事もしている


OLやエステティシャン、投資など
夜の仕事とは別に収入源を持っている

彼女たちが夜、輝くためには
朝からの時間の使い方が重要なんだということを
思い知らされる

銀座の女は住む世界がちがう

関わる人も政治家や医者、芸能人やお相撲さん

社会的地位の高い人たちは
こぞって銀座に集う

私が、パルムを食べながらぬるま湯に長風呂し
ラランドの声溜めラジオを聞いて
下ネタでゲラゲラ笑ってる時に


銀座の女は
サウナスーツを着て半身浴し、
10種類ものサプリを飲んで
昼の仕事のために無駄な夜更かしはしない

私が朝9時に三度寝している時に

銀座の女は白湯にレモン汁を絞ったやつを飲み干し
愛犬の散歩に出掛けている

人生は積み重ねだ

毎日の積み重ねに叶うものなどない
そう銀座のお姉さんたちに教えてもらった

私も今日から何か始めよう

未来の自分が少しでも
軽やかに生きることができるように