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『notobira』短編小説集

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『notobira』は「のトビラ」の意です、お好きな「あなたのトビラ」を開いてください(。。)n こんにちは。拙い文章で大変申し訳ございません。 本当は大事なことと存じ上げている…
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2020年3月の記事一覧

卒業おめでとう。

『君の足』 まだ柔らかい君の足の裏は これから進む道の上で 傷ついたり汚れたりするかもしれ…

notobira
4年前
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超短編小説 034

『愛情成分』 宇宙船に乗って旅をする、いわゆる“宇宙旅行”が当たり前の行為となってから、…

notobira
4年前
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超短編小説 033

『手紙』 あなたに書いたあの手紙は、“届いていなかった”のだと思っていた。 『とってもと…

notobira
4年前
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超短編小説 032

『成長』 三歳の愛息子は、僕が「ただいま〜」と言って家に帰ると、「ただいま〜」と言って、…

notobira
4年前
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超短編小説 031

『beautiful now』 過去も未来も無い 美しいと思える一瞬のためだけに人生が有るのだとした…

notobira
4年前
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超短編小説 030

『髪結いの女(ひと)』 朝、メールで娘から「母が今朝、亡くなりました。」と送られてきた。 …

notobira
4年前
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超短編小説 029

『Bacteria』 私達はとても非力な存在でした。生まれた環境に育ちそこで死ぬだけの存在でした。 しかし私達には高度な知識があったので、私達が生活している環境の外に、もっと広い世界があることを知っていました。 外の世界を知る為に私達は移動する事を決めました。まずは自然界にある無機物を加工して乗り物を作りました。今までと比べると飛躍的に移動できて、世界が広がったのですが、外側の世界はもっともっと広いのでした。 次に私達は巨大な建造物を外の世界に作って、そこで生活したり

超短編小説 028

『夏休みの自由研究』 上中里 京太くんは、小学校4年生、とっても本が大好きな男の子。 夏…

notobira
4年前
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超短編小説 027

『ワンダーベイビー』 地球最後の日に、わたしは出産した。 1週間前の政府の発表から、世界…

notobira
4年前
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超短編小説 0026

『記憶の轍』 僕は、東京ドームが好きだ。 巨人ファンだからという理由もあるが、 子供の頃の…

notobira
4年前
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超短編小説 025

『スズキさん』 僕の脳は異常なんです。 精神的なものでも身体や動作に異変があるわけでも…

notobira
4年前
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超短編小説 024

『touch』 私たちの時代には人との触れ合いというものが無い、人との触れ合いという概念すら…

notobira
4年前
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超短編小説 023

『自由と不自由とは』 一匹のカラスが言った「オレはなんて不自由なんだろうか」 もう一匹の…

notobira
4年前
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超短編小説 022

『人肌セラピー』 駅から会社に向かう途中に目新しい立て看板があった、「人肌セラピー 無料体験実施中」 そこは最近建った、ヘルスケア系の施設がいくつか入っているビルだった。 近年、日本でもカウンセリングを受けることが日常になってきていて、ほとんどの人が美容室に行くように心理クリニックやカウンセリングルームに通っている。 カウンセリングブームの中で、医者ではなくカウンセラーの民間資格を取得した人達が最近では幅を利かせ始めていて、1番、目につくのが「〇〇セラピー