見出し画像

今日も築山節先生の脳と気持ちの整理術からご紹介。

テーマは、「脳の中の小さな机(WM)を意識しよう」

ポイントは以下の2点です。

1.脳の中の小さな机を意識しよう
2.情報は少しずつ入力し、こまめにまとめて覚える事が良い


● 一時記憶の机と、長期記憶の机

脳に情報をoutput、inputするには、必ず一時期奥の机に載せる必要がある。
その後長期記憶の机に移動し、保持あるいは必要時に引き出すとになっている。

●一時記憶の机がいっぱいになると

人が一度の覚えられる情報量はある程度決まっており、「マジック7」とも言われている。
そう、一度に7つ程度しか記憶できないのです。
しかも、聴き慣れない話などは余計に理解されにくく、
新しい分野の講義や、普段聴き慣れない人の話を聞く際に、次第にボーッとしてくるあの感じ。まさに一時記憶の机が一杯になっている状態と思われます。
それほどまでに一時記憶の机は狭いと思ってもらって良いと思います。

●アイディアはたくさんあるのにまとめられない

 そして、問題なのは自分の意思で机の使い方を間違える人が多いことがあります。
 試験前にたくさんの資料を広げて時間がない中で覚えようとする人。
 これは、結局は資料を目で追うだけで脳で処理はされていません。

人の話を一気に聞こうとする人
 話を聴きながらもメモを取らない、録音をしないなどの人が当てはまります。情報を整理するためにも話の途中で「それはこういうことでよろしいでしょうか」と確認することあが必要です。

 上記のような状態が続くと、一時記憶の机がいっぱいになりそれらを生かして思考する余力がなくなってしまいます。

● 一時記憶の机がいっぱいにならないように

・記憶のファイル化
 たくさんの情報を覚えるときには、情報の整理が必要です。
 そんなときにはカテゴリー化することをお勧めします。
 例えば、野球選手を覚えるときには、一人一人名前からチーム名からポジションまで覚えていくと大変なことになります。

それを、セ・リーグ、パ・リーグで分ける。
さらに、チーム名で分ける。
そこから、内野・外野等のポジションで分ける。
などをしていくと、ある程度の整理ができるため、選手も覚えやすくなります。

● 現代の社会は、情報過多になっている。

現代は、IT化も進み、どこからでもいつでも情報をキャッチできるようになっています。
意識的に携帯を見なくても、電車のモニターやビルのモニター、様々な角度からたくさんの情報が飛び込んできます。
 そのため、一時記憶の机が非常に圧迫されやすい状態になっていることは間違いありません。
 IT化はこれからもどんどん発達していきますし、効率性といった点ではとても有効なツールになります。

 しかし、一方で人間らしさや自らの思考で考えるといった場面が減っていくことも事実です。
 自分を見失わないように、情報を正しく取捨選択して整理する方法を学んでいく必要があると最近は思います。


 それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?