見出し画像

作業機能障害と作業的公正、そして作業的挑戦。

作業療法士の仕事を一言で言うと、

「作業的不公正を作業的公正へ、作業機能障害を作業機能へ」

ということだと思います。

作業的不公正は、世の中に対しての概念で、作業機能障害は一個人を見た時の捉え方です。

全ての人の作業権が守られ、その人らしく健康に生きられる世の中を作ることが作業療法界の理想的社会です。

そういった社会を作ることが、作業療法士にとっての作業的挑戦であると思います。

 病院では、明らかに今までの生活ではない方がいるわけで、そこには多くの作業機能障害も作業的不公正もあります。
 また、退院後に更なる作業機能障害や作業的不公正を感じる方も少なくありません。そして、そのことは共に過ごす家族の生活にも影響を与えます。
 そのため、1人の生活の困難さはその周囲の人にも影響を与えます。

つまり、一人一人の生活の質は、その人だけでの問題ではないのです。

 そして病院という環境では、私自身が待っていても、何らかの困りごとを抱えた方が入院してこられます。

 でもそうなる前に生活が困っていた方、病気にはなっていないけど困っている方もたくさんいるはずです。

 そういった方への支援をできるように現在検討を重ねています。


作業療法のスキルを活かした個別支援では個別支援と言いながらも、個人とその周囲の人、環境を含んだ領域を捉えて、支援を進めていきます。

「あなたという人が、どのような環境で、何をするのか・したいのか」

そこを紐解きながら対話ができるような支援を行いたいと思います。
遅くとも今年中には無料セッションを開始していきたいと思います。

これが私にとっての作業的挑戦です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?