心理的柔軟性とは
「心理的柔軟性とは」
辛さや痛みなどが合っても、それを受け入れながら自分の価値観に沿った行動をし続ける心のしなやかさ。
→まさに現代人にとって必須のプロセスかと思います。
・やりたいことがあってもなかなか一歩が踏み出せない
・あの一件が頭から離れない
・どうせ自分はやってもうまくいかないという思考から抜け出せない
・考え事が多すぎて心ここに在らず状態
・コロナのことが心配で引きこもってしまう。
等々色々な場面でこの心理的柔軟性が試されているかと思います。
● 心理的柔軟性を構成する6つの要素
そしてこの心理的柔軟性は以下の6つの要素から構成されています。
1.「今この瞬間」との接触
過去や未来に囚われたり自動操縦状態で目の前のことに臨んだりする状態ではなく、意図的に意識を移動できる状態を指す。
→漠然と作業をして、気づいたら時間が経っているなどの状態は、今の瞬間には接触できていない。
今自分がしていることへの確かな気づきを持っていることが大切。
2. アクセプタンス
痛みやつらさ、苦しみを受け入れるスペースを作る。(痛みや苦しみを喜んで受けることではない。ただスペースを作る。)
3. 脱フュージョン
自分の思考や感情から距離を置くこと。思考を握りしめるのではなく、軽く持つこと。
4.文脈としての自己(クライエントには観察する自己と説明)
マインドには二つの要素。
一つは、考える自分。もう一つは観察する自分。
前者は、絶え間なく何かを考えて、思考や信念、記憶、判断、空想、計画を生み出している部分。
後者は、自分が何を考えているのか、感じているのか何をしているのか、常に意識している部分を指す。
専門用語としては文脈としての自己、クライエントに対しては、観察する自己と説明する。
5.価値
人生において何が大切か、継続的にどう行動したいかを示すもの。人生の羅針盤になる。
ACTの中でも重要な位置付けとなっている。
6.コミットされた行為
価値に基づいた行動。たとえ痛みや不快な思いがあったとしても、価値に従って生きるために「必要なことをすること」
目標設定や、各種療法、スキルトレーニングや行動活性化等、生活の質を向上させるためのメニューはこの部分で用いられる。
以上が心理的柔軟性になります。
まだまだイメージしづらく、わかりづらいものだと思うので、次回からはこの心理的柔軟性を構成している、6つの要素について一つずつまとめていこうかと思います。
ただ、心理的柔軟性において最も大切なのは実際に」行動に移すことです。
スキルを本で学んだり、頭の中で理解していても実際に、自分の価値に沿った行動を起こさない限り効果的ではありません。
次回からは、上記に挙げた要素を一つ一つ見ていきたいと思います。
それでは!!
Naoki
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