断愛について

断愛。それは愛を断つということ。

すなわち修羅の道である。

……えー、何かそれらしいことが言いたくなっただけで　特に意味はありません笑。ということで　今回は断愛について書いてみようと思います。断愛とはなんぞや？という話ですが　これは心屋仁之助さんのポッドキャストを聞いていて　初めて知った概念です。

断食ってありますよね。断食は主にダイエットの必要がある方や食を一定期間　自ら断つことで自分の心と身体に起きる変化を見つめる内観のひとつだと理解しているのですが　それの愛情バージョンが断愛です。

仁さんは2011年だったかな　断食道場に誘われて参加したらしくて　そこでもう食べれないことで全く動けなくなってしまって　死ぬとまで思ったようなんですね。ヨガや散歩や運動など色々なワークがあったけれど　そういったワークには全然参加出来なくてずっとベッドから動けなかったみたいです。けれど　3日目になって急に自分の体にスイッチが入ったのが分かって　いきなり栄養あるやん！と価値観のパラダイムシフトが起きたようなんですね。

仁さんは食べることが好きで　今まで無い　無い　と思って食べてきたけど　自分の身体に沢山の脂肪がもうあって　それを使えば良かったのだと気づいたと話していました。そして　それは他のことにも言えるんじゃないかと気づいたらしくて。

それで断愛なんですが　愛情を欲しがっている人は　自分には愛情が与えられない　貰えないと思っているみたいなんですよね。まぁコレ自分のことなんですが笑。そうなんですよ！僕は愛情は要求しないと　貰えなくなると思っているんですよ。

それで愛情が減ってくると　やばい減ってきた！早く補充しないと　と言って「愛情くれーっ！！」って言い出すんです笑。もはや　なんか妖怪みたいや笑。

でもこの話　肥満の人に置き換えたらよく分かる話で　太っている人は痩せたいと言いながら　少しお腹空いたら　すぐ食べちゃうんですよ。色々　理由つけて。空腹は身体に悪いとか　栄養足りてないとか　朝は食べるものとか。

で　中々痩せれないんですけど。今回は断愛の話なので　ここまでにしておきますが　愛情も一緒なんです。だから僕も目に見えないだけで肥満なんですよ。愛情のデブです。愛情が足りない　または無いと思っている愛情デブは愛情が無いと思い込んで　少し自分の内側が減ったように感じられると愛情を欲してしまうんですよ。けど本当はちゃんとあるちゃいますか？という話を仁さんはしている訳です。

そこで愛情を感じられるようになるには　一旦苦しいけどギリギリまで愛を断つ必要があるという話に繋がる訳です。思えば　僕は愛情がいつも足りていないように感じて生きてきました。こんな話をすると　妻にはいつも笑わえれるのですが貴方ほど愛されている人はいないと。それでも自分の体感としては愛されていないと感じていたのですよ。

それは思えば　こういうものが愛情だという思い込みが強かったことが理由だと思います。例えば　父親は子どもと交流する（心のふれあい）のが愛情だと僕は思っていました。旅行には沢山連れて行ってもらいましたが　それは愛情だと受け取っていなかった。子どもの頃は楽しく感じていなかった　いや　楽しかった筈だけど　何か嫌なことがあって　あれは楽しい思い出じゃない　と否定してしまったのかも知れません。

それこそ親子の愛情はこういうものと言うと情報を受け入れてしまって　うちは違うんだ　僕は愛されていないだ　というストーリーを展開してしまっていたように思います。つまり　勘違いなわけなのですが　これも中々根強いものがあるわけで。

仁さんの話のなかでスマホのバッテリーの話がありましたが　人によってはスマホも充電が30%を切ると落ち着かなくなる人がいるみたいですね。数字は人それぞれですが　僕はスマホは落ちても慌てない方なんですよ。残り5%やわーとか言っている方なんです。ご飯も食べなくても　まぁまぁ平気なんです。

ただ愛情はね　80%くらいですかね　切るとヤバい。減ってきてない？俺への愛情。とか思って　確認したり　求め始めようとするんですよね。しかもこの時に面倒なことに　自分の思う理想の愛情を求め始めるんですよ。その理想の愛情じゃないのは　愛情じゃないので凄く間口が狭い。しかも　求めても求めても　もっともっと欲しくなるんですよね。書いていて思ったけれど　これ麻薬と同じですね笑

だからきっと求める限りはキリが無いんでしょうね。最初からあるんですから。なんとなく承認欲求の幻想の答えを探していたんですよ。バシャールが語っていたのですが　承認欲求は欲求と名前はついているものの本来人間に備わっている自然な欲求では無いんですね。つまり幻想ってことです。必要と思っている　あるいは思わされているということです。不安でいて欲しい人がいるんですよね　きっと。

まぁそこは置いておいてですね。愛情は求めても求めてもキリが無いという話をしました。断食と同じで　外から入ってこなくなると　自分の内側に『ある』ものを使い始めると。つまり　あるみたいなんです　やっぱり。聞いたことがあるんですが　人間は栄養補給しなくても　水分があれば　一月程度は生きられるようなんですね。勿論　個体差はあると思いますが　大体それくらいだと。

僕も自衛隊で働いていた時期があって　自衛隊を辞めたあとに一週間くらい水のみの断食を一週間くらいやったのですがそれは出来たんですよ。正確には四日目くらいに鯛の刺身を一切れ食べたのですが笑。母親に食え　食え　言われて食べてしまったけれど　少なくとも3日は食べなくても生きれる訳です。

ただ　断愛は僕にとっても凄く抵抗があります。なんせ愛情が無い無いと思っている星人でしたから。けれど　やってみます。愛情が自分にはもうあるってことにして　他人（主に両親　妻）から求めません。寂しくなったら　寂しさを味わうってことですよね　きっと。最初は強烈にきついと思いますが愛情を自分の内側に感じたいのでやってみようと思います。

今回は愛情について書いてきましたが　これは他のことでも言えるようで頑張るのを止める『断がんばり』稼ぐの止める『断稼ぎ』などもそうですね。才能が無いと思うのを止める『断才能？』

頑張ってやっている嫌なことを止める。お金のためにやっている嫌なことを止める。才能がないと思って　色々加えようとしていることを止めてみる。

僕自身も正直全然出来てないです。油断すると頑張っちゃうし　お金のために嫌なこともやっていたりするし　才能ねーとか思っているし。

これから僕も不安からやっている嫌なことを一つずつ　そして少しずつ減らしていこうと思っています。その体験をまたここで紹介できたら面白いなと思っています。