制限があるからこそ、新しいものが生まれる

何でも自由だと逆に新しいものを生み出しづらいと思うのですよ。
例えばファミリーコンピューターというのは非常に面白かった。
特にゲームミュージックにそれを見ることが出来ますが、昔は容量もなかったので、ゲームミュージックは単純な、いわゆる8ビットのピコピコ音でした。
でもその音楽は今でも僕の心に残っています。
ドラクエIIIなんかはもう最高でした。
そこには制限があり、その制限の中で最大限に面白いものをと、創意工夫せざるを得ない状況があったからこそ、面白いものが生まれたと思うのです。
それに制限があると俄然やる気が出てくる。
全てが用意されて好きにやっていいよというと、あまりやる気がしない。
怒られると俄然やる気が出てくるタイプの心理に似ているかもしれません。
例えば生活にハリを出すためには自分以外の人が必要かもしれません。
それはパートナーであったり、子供であったり、同居人であったり。
そうして自分以外の人がいることで自分を律するし、律するばかりか良く見せようともする。
それこそは第三者がいるからこそ為せる技であって、それはつまり制限があることであり、そして制限というものは人をクリエイティブにさせる。
前に作曲をしていた時、わざと一つの音色のみという制限を課して曲を作ったことがありました。
するとはかどったのです。
それはベースの音も和音もメロディも全て一種類の音ですから、工夫をして変化を与えて作らないと面白くならない。
だから色々な手法を駆使して作ったのです。
それはとてもクリエイティブな作業でした。
制限にはそこを乗り越える楽しみが含まれていると感じます。
高いブランドものも同じかもしれません。
値段が高くて今の自分には買えない...それは状況の制限であって、その制限があるからこそ余計に欲しくなる。
もちろんモノがいいからということもあるでしょうが、ではそれが100円でいいですよと言われたら、果たして本当に欲しいでしょうか。
高額であるという制限が、あなたの購買意欲を掻き立てていることも大いにあり得るでしょう。
恋人がマンションを買い与えてくれ、高級レストランでいつでもいくらでも好きに奢ってくれる、車だって買ってもらえるし、お金だって毎月何百万と貰える、あなたは何一つしなくていい。
例えばそんな制限のない状況があったとして、あなたは本当に幸せでしょうか。
最初は刺激があって楽しいでしょう。
でもいずれ、心にぽっかりと穴が開く日が来ると思います。
そこにちょっとの制限があれば、その生活は長続きするかもしれません。
また、目標というものがありますが、あれも名前を変えた制限です。
目標という名の制限があるから、そこに辿り着こうと必死に動くのです。
さて、現在の私の生活には制限ばかりが付きまとっています。
お金は好き放題使えない、自分の本当に住みたいところには住めていない、好きなモノをこれでもかと購入できない。
でもその制限があるということは幸せなことだ。
だってそこには創意工夫の余地があるのだから。
クリエイティブを最も発揮出来る環境ではないか。
そう思うと、毎日が楽しくてたまりません。

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ごめんなさいね〜サポートなんかしていただいちゃって〜。恐縮だわぁ〜。