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トップシークレットっていうのは、トップにシークレットって意味だから(笑)

「先代が新しいことをやらせてくれません。どうしたら良いでしょうか?」

アトツギあるあるの一つ。

幸いにしてうちは「会社が傾くような投資じゃなかったら、勝手にやったら良いじゃないか」という先代だったので、あまりこの壁にぶつかったことはなかったけれど、本当によく聞く話。

まず、先輩アトツギの経験則からの学びは「業務時間外にやる」 というもの。

例えば、婿入り系アトツギとして有名な大都の山田岳人社長(通称ジャック)は、昼間は既存の卸事業をやりながら、夜中にEC事業を立ち上げたと言っていた。

仲良くしている名古屋の婿入り系アトツギも、昼間は既存のB2Bの仕事をやりきり、夜や週末を使って隣接領域のB2Cベンチャーを立ち上げたりしている。

(余談)書いていて思ったけど、婿入り系アトツギはこういう苦労が多いのかもしれない。先代だけじゃなくて社内の古参とかにもいじめられそうだし、奥さんが株主だったりするし…簡単に「逆玉の輿、良いね」なんて言ったらかわいそうかも。知らんけど。

新規事業立ち上げは上記のような業務時間外活用で良いと思うが、既存事業を変革しなければならない場合はまた別。

自分ひとりが業務時間外に頑張っても、どうにもならないだろう。

これは
・着実に実績を積み上げて社内信用度を高めて社内に(感性の)若い仲間を作る
・重要性や緊急性を考慮して、場合によっては先代や守旧派を意図的に無視する/対決する
ということになるのかもしれない。

★★★

タイトルに書いた「トップシークレットはトップにシークレットって意味だから」というのは、尊敬すべき先輩アトツギであるサツドラホールディングスの富山社長の言葉。

ドラッグストアを多店舗展開していた同社だが、店ごとにバラバラで企業としてのチカラを発揮できていなかったそうだ。
それをチェーンストア理論をベースにフォーマットを作っていったのが二代目である富山さん。
どうやって改革を進めたのか伺ったら「表立って進めたら親父も意見を言わなければならなかったり、オフィシャルな会議で議論になったら親子で対立しちゃうこともある。だから、時には親父に黙って進めたこともあったよ。後で報告する時に『トップシークレットっていうのは、トップにシークレットって意味だから(笑)』と話したら、親父、笑ってたな。」と。

北海道ホテルのサウナで聞いたこの言葉、悩めるアトツギへの熱いエールだと感じたのは、ロウリュウのせいだけではないと思う。

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