JANE

大学二年生

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あかん飯 _Cáihuā食べものエッセイ①

先日読んでいた本に、こんな文章が出てきた。 「一生のうちに食べられる御飯の回数は決まっている。だから、一度たりとも疎かにしたくない、いい加減なものは食べたくないんだ」 恐るべし、食事へのモチベーションの高さ。そして、私とは反対だなあと思った。 今年のゴールデンウィークから、19年住んだ実家から祖父母の家に一人、越してきた。25分の通学時間の短縮と、ちょっとした自立のため。 祖父母の家は元々曾祖母も住んでいたので二世帯住宅である。今は私が、主に一階部分を使わせてもらっている。

    • 砂漠に行きたい日は

      ー2023年秋の下書きを公開してみる。 この秋、新しいサークルと新しいバイトと、18祭の1000人と、習い事で始めたミュージカル劇団と。たくさんコミュニティが増えて、初めましてが増えた。 基本的に内向的な私が、夏には初対面が苦手でバリアを張りまくって武者修行プログラムのみんなとも仲良く成り切れなかった私が、こんな風にオープンマインドになったのは我ながらすごい変化だ。 だけど同時に、留学に行く友達に「寂しいね」と告げると「今までもそんなにずっと一緒にいるわけじゃなかったでしょ

      • しっていた 目を細めているあなた 二人の夜も みんなのあなた

        • 2023年の振り返り

          1年の振り返りでもするか~。 二年生がもう終わるって考えたらめちゃくちゃ早い、4月から体感三か月くらいしか経ってないけど?!って思うけど、2023年の初めを思い返してみれば今の自分と違いすぎてこの一年の間で膨大な時間の流れがあったような気もする。 2023年は、今までの人生の中で一番出会いと別れが多い時間やった。 3月セブへの語学研修 4月レストランでのバイト 8月武者修行プログラム ベトナムでのインターンに30人で参加! 9月高校の先輩が始めた手話サークル🫧 10月ゲス

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        あかん飯 _Cáihuā食べものエッセイ①

          その繊細さは、宝物だった

          いつも私が起き出す時間には大体リビングで流れているテレビに、今朝は俵万智さんが紹介されていた。 それまで万智さんのことを教科書に載るような短歌を作る「歴史上の偉人」みたいに思っていたから、画面越しながら初めてお顔を拝見してお若いな〜お綺麗な方だなという印象を抱いた。トーストをノールックで齧りながら、万智さんがどのような事を話すのか、興味津々に画面を見つめていた。 最近、「惰性でスマホを見つめる人たち」を構成しながら帰るバイト終わりの電車の中や、23時台、最寄りからとにかく家

          その繊細さは、宝物だった

          おこめのあじ _Cáihuā食べもの日記②

          わたし、平成生まれ、大学二年生、二十歳。 昨日パソコンの中身の整理をしながら、文化研究の授業で、「『米の味』『鮭の味』ってどんなの?と言われたらどう表現する?」と言われてムウ…と唸った夏休み前を思い出した。 そして今日、初めて玄米を食べた。 炊く前のやつだ。 おばあちゃんが計量カップで掬った、パラパラって机に2,3粒落ちていて、摘んで口に入れてみた。 わあ、おいしい と我にもなく言葉が漏れる。 今度は袋に手を入れてもうひとつまみ。 奥歯に乗せて噛むと、ふっと香ばしさと言う

          おこめのあじ _Cáihuā食べもの日記②

          案外、笑いってこういうものだったか

          菅田将暉さん主演の『火花』を見ました。 もともと、課題のレポートを書く関係でさら~~っと本を見てはいたけど、菅田くんの自然な演技、から透けて見える、又吉さんのテンポの良いツッコミが小気味よくて。 映画からしか受け取れないFLOWがあるなと感じた。 映画を見ながら、気づいたらふふって声出して笑っていて、学生時代の、クラスで面白い話をしている男子たちの会話を盗み聞きしてたときを思い出した。 売れない下積み時代も描かれていたけど、やっぱり芸人さんってすごいしかっこいいし賞レー

          案外、笑いってこういうものだったか

          反射した 眉はあいつと おんなじだ まぶしくて、と言い訳をした

          反射した 眉はあいつと おんなじだ まぶしくて、と言い訳をした

          どくどくと ミルクティ色の 血漿が 流れる床を 私は見ている (編集)

          どくどくと ミルクティ色の 血漿が 流れる床を 私は見ている (編集)

          土の中の 重たい色の 箱の中に うつぶせにいる 我を思う午後

          土の中の 重たい色の 箱の中に うつぶせにいる 我を思う午後

          今日も迫る消毒のリズム 21時半の自習室 息継ぎなしで

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