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短歌と俳句と恩師とわたし ( 4 )

「宿題」 …. 学生の頃は嫌なものでしたが
歳をとってからの「宿題」って、
何だか学生の頃に戻ったような気がして
ちょっと嬉しかったりします

なのに、どうして、
前日ギリギリまでやらないのか?

って わたしの事ですが、
時間はたっぷりありましたが、
俳句の宿題を始めたのが
提出日の前日の夜でした

講座2回目に行なう句会の練習のために
短冊が配られ、そこに俳句を書いてこい
という宿題です

短冊かあ…
七夕以外で見たことないなあ…
直筆、しかもタテ書きかあ…
あれっ、
最後に字書いたのっていつだっけ?

とあれこれ考え、
時間だけが過ぎていきましたが
なんとか作り上げ
翌日は軽い足どりで区民会館へと
向かいました

講座2日目の句会の真似ごとは、

『 全員が宿題の句を提出し、
各自が無記名の句の中から良いと
思う句を選び、選ばれた句が読まれ、
感想を言い合い、
その後、選ばれた句を作った人が
名乗り出る 』

ざっとこういう流れでした

真似ごと句会は粛々と行われ、
(S先生の「いただきー!」は除く)

そして、なんと嬉しいことに
わたしの句を4名の方が
「 共感しました 」
と選んでくださいました

その後、いよいよ名乗りです

嬉し恥ずかし、

「 わたしです 」

と名乗りでた瞬間に
S先生がわたしを見た冷たい目を
わたしは一生忘れません

S先生は目で語られました

「 ふざけんなよ 」 と。

わたしは真面目に

宿題の俳句が全然うかばない!

という情景を俳句にしましたが
いけなかったでしょうか?

宿題の俳句ができない苦悩を
想像していただきたかっただけで、
決してS先生が出してくださった宿題が
嫌で皮肉ったわけではありません
決して揶揄ったわけではありません

ちゃんと季語もいれ季節感もあり、
結構きれいにまとめられた (自画自賛)
と思ったのですが…

サラリーマン川柳でしたら
選考で真っ先に弾かれるくらい
ほんとうに真面目なものでした

俳句の宿題の俳句ができないって俳句
そんなにダメですか?

とにかく、なぜかS先生の心には全く
響かなかったようで、響かないどころか
逆鱗に触れてしまったようで、
ひと言の感想も、アドバイスも、批評も、
ありませんでした
これを無視って言うのでしょうか…

そんなS先生の冷たい仕打ちに
わたしは いたたまれなくなって、
すぐにでも帰りたかったのですが、
大人ですからね、講座が終わるまで
小さくなってじっと座っていました

そして講座が終わるやいなや
挨拶もそこそこにコソコソ逃げるように
教室をあとにしたのです


今回もS先生の名誉は回復されず、
わたしのバカさ加減が露呈され、
S先生もわたしも面目丸つぶれと
なりましたが、

このままでは終われない! 

といつになく熱いものがふつふつと
湧いてきました

ので、まだ続きます

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