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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2021年7月の記事一覧

雑誌POPEYEに学ぶ、企画・文章のつくりかた

私は沖縄住まいのローカルガールでありながら、シティボーイ御用達の雑誌POPEYEを定期購読している。 シティボーイに憧れているわけではない。むしろ興味がない。なのに圧倒的に企画と文章が面白くて、あまりにも毎回”つい”買ってしまうので、もう観念して定期購読することにしたのだ。 ターゲット層から著しく外れるはずの自分がこんなに惹かれるなんて...と思いつつ、ひとつ疑問に思うことがあった。そもそもPOPEYEでは戦略的な企画をあまり見ないことだ。「確実に当てに行くネタ」よりも「

漫画「ハローブランニューワールド」ができるまで 【中編】

こんにちは。 手探りでnoteのマガジンを作り、”舞台裏”と名付けた流れに乗って、cakesで連載が始まった自身の漫画「ハローブランニューワールド」ができた経緯や、なぜこういう話を描こうと思ったかという理由なんかを書いています。 この投稿は、同名記事の中編にあたります。実はこの内容を後編にしようと思っていましたが、書いてみるとまた長くなったので、さらに内容を分割。今回を中編としました。 興味があれば、前編から読んでみてください。 どれにしようかなさて前回、連載の内容を

ひよっこ雑誌編集者1年ちょっとの成長

未経験から雑誌編集者になってから1年ちょっとの成長を振り返りたい。 編集者になりたてほやほやの記事はこちら 私が編集者としている働いている雑誌はどんなものかをざっくりと・2か月に1回発行するフリーペーパー(業界誌) パン屋さんの味方になるような雑誌 ・だいたい60Pほどの雑誌 雑誌全体で60Pほどの中の20Pほどが 広告主が用意した純広告や、カタログページ、まんがなど、データをそろえるだけ。 残り40Pほどが編集が必要になってくるページ数で、ざっくりした内訳は 20

手のなる方に呼ばれて、縁をつなぎ、縁起のいい企画を生み出すライター、編集者の仕事

「うーん……  もし僕が編集をするなら……ですけど、  コピーライターの阿部さんが一冊、言葉について書きあげた本を読みたいです。それこそ『言葉でメシを食っていく』みたいな」 それは、2016年の出来事だった。5年経った今も、この言葉を覚えている。 僕は2015年から『企画でメシを食っていく』という連続講座を主宰している。各業界の最前線をひた走る方たちをゲスト講師(我ながらゲスト講師陣は本当に豪華だと思う)をお招きして、事前に課題を頂き、企画を提出し、講評を聞く。浴びる

読みやすい文章を書くための「おもてなし」

たとえばこんな文があります。 今家にいます。 そして、こんな文があります。 いま家にいます。 もちろんどちらも意味は同じです。「今、家にいる」ということが言いたいわけです。 ただ、どちらが早く伝わるでしょうか? どちらが正確に伝わるでしょうか? そう考えてみると、前者の「今家にいます」は、ほんの一瞬、自分でも気づかないくらいですが、「今家」が、ひとつの塊に見えてしまうことに気づきます。 もちろん「今家」なんて言葉は一般的ではないので、普通に考えたらわかるのですが

SNS時代は「直感的にわかる文章」じゃないと伝わらない

これまでは「読めばわかる」という文章を書けばOKでした。 でも、SNS時代になって「読めばわかる」では伝わりにくくなりました。情報があふれてしまって、みんな忙しくなったからです。「最後まで読んでもらえればわかるんで!」と言っても、なかなか読んでもらえない。 いまは、多くの人に伝えたいなら「直感的にわかる」文章が必要だ、というのがぼくの実感です。 減少スピードが鈍化? 下げ止まり??このあいだ、 感染者の減少スピード鈍化 下げ止まりも というニュースの見出しを見たんで

「ライター」が「記者」という肩書を得て気づいたこと

先日、新しくお世話になることになったメディアの初取材をしてきました。 そもそも私はいわゆる「WEBライター」的な色が強く、取材経験自体が著しく少ない。そんな中でも、これまで行った数少ないインタビューは自分自身の思いや解釈を付加する「インタビューコラム」を執筆するためのものでした。 そして、この度新たに携わることになったメディアは…「新聞」。 紙で印刷する「新聞」ではなくWEBでの配信となりますが、「ニュースメディア」です。 作っていただいた名刺も、肩書は「記者」。 ・・